![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145332055/rectangle_large_type_2_129f0c16a85ec9c4662262b51b991fa5.png?width=1200)
術後はつらいよ
手術から1か月が経過した。
傷口の痛みは落ち着いてきた。
腕もかなり動くようになってきた。
でも振り返ってみると、この一か月間は結構大変だった。
理由は3つ。
1:単純に患部の不快感が大きかった
2:アレルギーが悪化した
3:新たな治療が始まった
以下、ほとんど記録的なことなので面白い記事ではないですが、よろしければお読みください。
リハビリの日々
患部の痛みは退院してしばらくするとほとんど無くなった。
だけど、夕方ごろになると不快なくらい強い突っ張りを感じる。右胸から脇にかけてガチガチの鎧を着ているように固まる。
鎧を着たまま家事をするのは大変苦痛だ。特に料理が苦痛。
小松菜やエノキなどの野菜は良いが、人参やゴボウなどの根菜類を包丁でカットするのがキツイ。彼らを切るときに右胸に走る衝撃を受け止めきれない。冷蔵庫に眠る大量の人参を見ると陰鬱な気持ちになる。
だからといって料理をしないわけにもいかない。
それに何もしないと可動域はますます狭まる。
だから、毎日せっせとリハビリをしている。朝はYoutubeにアップロードされている肩回りの可動域を改善する運動。昼は筋トレ。寝る前はストレッチポールに背中を預け、右腕のストレッチを行う。
結構真剣にリハビリに取り組んだ。おかげで手術直後に10センチ程度しか上がらなかった右腕は左手と変わらないくらいの高さまで上がるようになった。
でも、可動域に関してはまだ改善が必要だ。ツッパリ感もあるし。右側を庇っているせいか体の左右のバランスも不自然になっている。猫背がひどい。
話は違うが、プライムビデオで英国のテニスプレイヤーであるアンディ・マレーのドキュメント番組を見た。
彼は股関節を故障し手術を受けている。引退という文字が頭をよぎる中、なんとか復活するためにリハビリを死に物狂いで頑張る。でも痛みはひかない。試行錯誤の末に、人工関節を入れるという第二の手術を受けることに決めた。
彼の姿を見て思ったこと。それは、手術をした部分は手術前の状態に戻すのは不可能だということ。とても残念だけど。手術をすることで調子が余計に悪くなることは良くあるようだ。スポーツ選手にとっては手術が「終わりの始まり」というらしい。
アスリートでなくとも、手術をしてハイ終わりだなんて、そう簡単に物事は運ばない。メスを入れた部分は、リハビリを怠ると動かなくなるし、後遺症にも気を付けて生活をしなければならない。一生ケアしていかねばならぬのだ。
でも、マレーのリハビリに対するすさまじい努力や、コートにもう一度立ちたいという執念には感動してしまった。『再起までの道』という番組です。興味のある方は見てみてください。
アレルギーが悪化
退院してしばらくすると、鼻水、くしゃみ、のどの痛みに悩まされるようになった。花粉症だと思うけど、よくわからない。耳鼻科に何度も通った。
主治医にも相談したけど、おそらく手術後で体力が落ちているのではないかとのこと。
私はスギ、ヒノキにアレルギーがあるのだが、今年の3~4月は特に症状がなかった。5月になってから発症するということはイネ科か?
鼻炎の薬、のどに噴射する薬、点鼻薬、トローチを毎日服用。嗚呼、薬とは無縁の生活を送りたいと思いながらも、薬を手放せない日々。
最近暑くてクーラーをつけているせいか、余計に喉と鼻が荒れる。鼻と喉を潤すために医療用吸入器を購入。
放射線治療始めました
手術後の病理検査の結果、がんは消えた。
しかし、がん告知時点でリンパ節転移が認められたため、放射線治療をすることを勧められた。
鎖骨と胸壁に放射線を当てることにより再発リスクを減らせるそうだ。
正直、治療はもうやめたかった。
術後のリハビリの最中だったし、
疲労も溜まっていたし、
鼻炎で体調も悪かった。
がんが消えたんだから、そこまでやる必要あるのだろうかというのが正直な気持ちだった。
それでも、放射線治療を受けた理由。
それは主治医が提示した
「5年無再発率 94パーセント」
という言葉に勝てなかったからだ。
要するに私は安心したかったのだ。
補足:海外では抗がん剤でがん細胞が消えた後に放射線治療を受けても受けなくても予後は変わらなかったという論文がある。だが、日本ではやはり標準治療を受けた場合のデータしか存在しないようである。
というわけで始まった放射線治療。
詳細については後日書こう思う。
今のところ大きな副作用はない。
治療自体も数分で終わるし、身体的な負担は少ない。毎日通うのはなかなか面倒だが。
皮膚の色はだんだん黒ずんできている。毛穴が目立ってきた。痛みや痒さは幸いにもまだない。このまま残りの治療が終わりますように。
来月の半ばには放射線が終わり、術後の投薬が始まる。もう乳がん治療も半ばから終盤にかかっている。最終的に治療が終わるのは来年の1月くらいかな。
すでに治療を始めてから9か月が経過しようとしている。
がん治療とは本当に根気がいるものだ。
記事をご覧いただき、ありがとうございます♪♪いただいたサポートは治療費に使わせていただきます☆