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失敗から始まるタルトタタン

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2月頃から今日まで、ちょっと自由な時間ができると、「タルトタタン」というリンゴのお菓子を焼くようになりました。

きっかけは、バレンタインデー前のこと。
夫にバレンタインデーのプレゼントは何がいいかな、何か食べたいものある?と尋ねたところ、彼は「そうねぇ」とあごに親指と人差し指を当てながら、少し考えて、「タルトタタンとか?」と答えました。

なるほど、タルトタタン。
作ったことはありませんが、地元の喫茶店でいっしょに食べて、うわっ美味しいな!と感動したお菓子です。

オッケー!

と、安請け合いしましたが、私はお菓子作りが得意というわけではありません。
ただ、「自分で作ったものを誰かにプレゼントできる人」にとても憧れていて、お菓子も作れるようになれたらいいな〜という気持ちが、た〜っぷりあるだけです。

案の定、はじめからうまくはいきませんでした。
りんごのソテーが炒めすぎてべっこう飴のようになったり。型の大きさに対して生地の量が圧倒的に少なく、にもかかわらず焼き時間を短くしなかったので盛大に焦げてしまったり。盛り付け方がいまひとつで、くずれてしまったり。

タルトタタン用の型を手に入れたり、参考にするレシピを変えたりしながら、これまでに4回挑戦しました。でも、今のところ1度も「大成功!」はしていません。

それでも、ふしぎと、あまり気落ちしないのです。

その理由は、まず、いま目標としている吉川文子さんのレシピが、多少失敗しても十分おいしいからです。
彼女が、想像もつかないような試行錯誤を繰り返して素晴らしいレシピを考えてくれたおかげで、家族たちと「前のよりココがおいしいね」「また作ってね」と、進化を確かめながら、いつもおいしく食べることができています。

そして、タルトタタン自体が、もともと、タタン姉妹の失敗をきっかけにできたお菓子だから、ということも大きいと思います。
ある日タタン姉妹がリンゴを炒めていたら、いつもより炒めすぎて焦げそうになって、なんとか挽回しようとタルト生地を上から被せてオーブンで焼いてみたところ、とっても美味しいお菓子が出来上がった・・というのが、タルトタタンのはじまりだそうです。

お菓子を作れるようになるには、当然ながら、まず作ってみなければなりません。でも、慣れていないと、取り組むことそのものに、まずプレッシャーを感じます。
その点、タルトタタンは、失敗から始まって、どんどんおいしくなっていくことが折込済み!なお菓子のような気がします。

いつか、吉川さんのレシピがそのまま出てきたかのような、おいしいタルトタタンを焼けますように。引き続き、気長に、楽しみます。

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