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さよなら愛しき半径1キロ

8年半住んだ場所を離れ、海沿いの街に引っ越しました。
お仕事も年度末でバタバタな中、ご迷惑をかけてしまった方には申し訳ありませんでした。なんとか新居に移動完了です。

いわゆる“家族の引っ越し”をしたのは今回が初めて。前の家で暮らした間に子供が2人生まれ、新米母ちゃんは不良母ちゃんになり、転職し、夫は必死に(でも楽しそうに)会社を大きくしてきた。

なにげなく過ごしてきたけど、大量の思い出がそこにはあって、たくさんの人に送り出してもらって、引っ越す時になって初めて「あーこんなに思い入れのある場所になってたんだな」と実感。これ書きながらなんかうるうるしてるほど笑。

(お隣さん達が作ってくれたアルバム。泣けた。)

思えば、半径1キロに収まるほどの「地元コミュニティ」にどっぷり浸かったことなんて未だかつてなかった。

ママ友として出会い、「なんか美味しそうな店できたから行こう」とか「ちょっとムカつくから聞いて!」とLINEが飛び交うようになり、悩みがあれば相談するような仲間が近所にたくさんできた。うっかり仕事で留守の日に長男が帰ってきちゃった時は、彼は迷いなく近所の友人宅に向かった。
雨が降れば隣人から「洗濯物だいじょうぶー?」と声がかかり、野菜を分けあったり、多摩川の土手で走り回ったり、そういう日常。

これは昭和の田舎の話ではなく、タワマンが立ち並び、共働き夫婦があくせく働く新興都市の話。
“都会の人間関係の希薄化”なんてことが言われる中、私はたまたま恵まれたケースだったのかな?と自問すると、決してそれだけではないと思ってて。

ちなみに一応言っておくと、私は決して友達ができやすいタイプではない。子供たちを介してきっかけを作りやすい(犬の散歩してる同士が仲良くなるのと近い)から、やっとのことでコミュニケーションを始められる部分も、、。

それでもなぜ居心地の良いコミュニティを作れたのか?

それは、「なんとなくこの街が好き」だったからなんじゃないかなぁと、今になって思う。もちろん100点の街だとは思ってなくて、疑問に思う部分もいろいろあるから引越すことにもなったんだけど、デフォルトはけっこう好きだった。

だから周りの人たちにもオープンになれたし、性善説で親しみを感じてて、人との関わりで良いことがあると「ほらね、この街の人だから」とプラスのスパイラルが加速するような状態だったのだろう。

そういう意味では、今回はデフォルトがかなり好きな街への引っ越しとなったから、きっとまた新たな「半径◯キロ」の繋がりができて、豊かな暮らしができるかなぁと期待している。

いや、でもやっぱりちょっと不安。
まだまだ寂しいな。
だーれも知らない未知の街。
でもそれが新生活。
「あらー、最近引っ越してきたの?それなら指定のゴミ袋が必要なのよぅ」と、スーパーでおばちゃんと店員さんが一緒になってゴミ袋を選んでくれた。
そんな街はきっと悪くはないはず。

転校・転園するのに少しも後ろ向きにならず「超楽しみ!」と言い切る子供たちを見習って、徐々に馴染んでいければと思います。

とにかく、今まで支えてきてくれた大好きな友だちに感謝して、keep in touchでこれからも仲良くさせてもらえればと。
海街の様子は、また次回noteにて。

この電柱が、

木に変わりました

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