キャッシュレス/スマホ決済について、今僕が言える範囲で言えること
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キャッシュレス/スマホ決済について、今僕が言える範囲で言えること

南方 尚喜 / LINE SMART CITY FOR FUKUOKA

新年あけましておめでとうございます。noteは久々の更新ですが、冬休み時間があるので自分自身の頭の整理という目的も含めてキャッシュレスについて書きます。
※僕はLINE Fukuoka株式会社のSmart City戦略室 室長で、福岡市とのキャッシュレスなど協同事業の責任者をしています

※まず、言葉の整理
「キャッシュレス」とは“状態”のことを指し、「スマホ決済」とは“手段”の一つである。また、「スマホ決済」=「QR決済」とは限らず、スマホ上で行える決済手段もいくつか存在する。

すなわち、キャッシュレス社会実現に向けて、QR決済の普及は確かに重要なキーになるが、それだけが全てではない。ここらへんを誤認識している方が多いと感じています。要は、現金の代替手段としてQR決済が使われるシーンを想像し、「現金のほうが早い」とか「現金のほうがありがたみがある」という発言をしている人が多いのです。
なぜこのような認識をされているかというと、下図の買い物プロセスにおける“決済”の部分の代替手段としてしか捉えられていないからです。

確かにこの“決済”の部分だけを切り取れば、SUICAなど交通系ICカードであれば「ピッ」で済むし、老舗食堂のおばあちゃんが一瞬で常連さんの釣銭を用意するという熟練の技には勝てません。
ですが、「スマホ決済」は文字通りスマートフォンのサービスなので、“決済”以外のシーンでもその力を発揮できるのです。

2019年は、キャッシュレス2.0に向けて動き出す

下図は、以前LINE Payがカンファレンスで発表したキャッシュレスの方向性に関するスライド(実はこの表は僕がつくりました)です。
2018年におけるキャッシュレスはまだ1.0の状態で、まずは各社QR決済の普及に注力し、加盟店の獲得や消費者のアクティベートに奔走しました。PayPayさんの100億円キャンペーンは、まさに下図に記載されている「きっかけづくり」として最適なキャンペーンでした。

もちろんLINE Payも含め、まだまだ各社、加盟店や消費者の獲得に課題があることは間違いありませんが、いよいよスマホ決済の本質である2.0の状態を徐々に見せ始めるではないかと予想しています。

例えば、もう一度同じ図を載せますが、LINEも楽天さんもヤフーさんも、それ以外の企業さんも、各社が持っている独自データ(ECの購買履歴やポータルサイト上でのユーザー行動など)や、加盟店企業が持っているデータ(商品情報など)を活用することにより、“決済”だけでない買い物プロセス全体を変えにいくことができるようになります。

先日ニュースになったLINE Payと経済産業省の取組みは、加盟店企業の商品の在庫情報をもとに、消費期限が迫っている商品に対してポイントを上乗せし食品ロスを軽減するという内容で、消費者からすると商品の検討や来店のきっかけという点でプロセスの変化が生じることになります。

また、来週1月9日に僕らのチームが提供させていただく「LINE注文」というサービスは、消費者が商品(食べるもの)を探したり、レジ待ちをするというプロセスの変革にチャレンジします。

「LINE注文」とは、
・LINEで食べたい店舗や料理を検索し、チャットで注文できる
・また、チャット上でシームレスにLINE Pay決済ができる
・料理の準備ができると、LINEで通知がくる

これにより、消費者の皆さんはわざわざ行列に並ぶ必要がなく、テーブルに座って待つことができたり、他の買い物に時間を割いたり、トイレに行ったり、お子さんの相手をしたり、とにかく順番待ちというストレスから解放されるのです。


スマホだから出来る新しい体験を提供し、
決済のシーンを変える

“QR決済”という単体だけを切り取ると、「本当に便利なの?」という懐疑的な目を向けられてしまうのはよくわかります。でもそんな人も、上記の2.0のようなちょっと進んだスマホ決済を体験できると「あ、これは便利かも?」と思うようになるのではないでしょうか。
僕たちLINEだけでなく、各社もそうだと思いますが、QR決済を普及させたいのではなく、消費者や加盟店の決済のシーンを変えたいのです。少子高齢化に伴い労働人口が減少するから、生産性を上げなければならない、という大義名分もありますが、何より、色々面倒なことや無駄をなくしてもっと便利で快適な世の中にしたいじゃないですか。そこから生まれる時間的・金銭的余裕によってまた新しいことに取り組んだり、大切な人のためにそれを使ったりしたいじゃないですか。
人が生きている上で、経済活動は欠かせないし、まだまだ不便な点もある。だから各社本気でチャレンジしてるんです。是非、今年また各社いろいろチャレンジすると思うので、温かく応援いただけると幸いです。

個人的な2019年の抱負

昨年11月のLINE Fintech Conferenceで発表された上記のメッセージ。
せっかく僕らのチームは福岡市からキャッシュレスの公募採択いただいたり、包括協定を締結したり、それによって組織も成長していたりするので、もっともっとこの福岡で、アクセルを踏んでいきたいと思っています。そういう意味で、

金融が変わる。LINEが変える。福岡から変える。

そんな一年にしていきたいと思っておりますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

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南方 尚喜 / LINE SMART CITY FOR FUKUOKA
LINE Fukuoka株式会社 / DX・Smart Cityセンター センター長