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季節の手仕事ができない代わりに、せっせとカヌレを焼いてます。

梅の手仕事をする時期なんですが、今年は梅が不作だそうで……。昨年noteに初めて投稿した記事で紹介したカリカリ梅も茶梅もあきらめて、なんとかスーパーでゲットした梅2キロだけを梅干しにすることにしました。ちょっとお高かったしキズもあったけれど、贅沢は言ってられないですね。

いつもなら庭にある梅の木から採れる実だけでも十分なくらいなんです。今年の春にはたくさんの花が咲いていて、「ああ、今年は梅の実がどっさりだろうなぁ」と思っていたのに、いくら待っても実がつかなくて。
暖冬の影響だと聞きましたが、桃やサクランボも不作らしいのでバラ科の果実にとって良くない年なのかな?と思っています。アンズも今年は見かけなかったし、庭のユスラウメも全然ダメでした……。



こんな事態のために「手仕事するぞ!」と盛り上がっていた気分を向ける先が無くなってしまって、代わりにお菓子作りをしています。先週からすでに2回、カヌレを焼きました。

以下、レシピの覚え書きです。(カヌレ型10個分)

牛乳500ミリリットルを鍋に入れて火にかける。牛乳が軽く沸騰してきたら火を止めて、無塩バター30グラムを加える(バターを予熱で溶かす)。そのまま常温になるまで冷ます。

ボウルに薄力粉100グラム、砂糖120グラムを入れて混ぜておく。そこに卵を2個加える。泡立て器でよく混ぜる(黄色くてねっとりした生地になる)。
この生地に、冷ましておいた牛乳を少しずつ加えながら混ぜていく(最終的にシャバシャバ状態になります)。好みでバニラエッセンスを数滴入れる。
ボウルにラップをかけて冷蔵庫へ。焼く前に一晩(最低でも12時間くらい)生地を寝かせる。

無塩バター20グラムとハチミツ20グラムを同じ容器に入れ、湯煎で溶かす(お皿に熱湯を入れて、そこに容器を浸す程度でOKです)。バターとハチミツがとろとろの状態になったら、カヌレ型の内側に塗りつける(料理用のビニール手袋をはめて、指で直接塗るとやりやすい)。

焼く直前に冷蔵庫から生地を取り出す。お好みで洋酒(ラム酒・ブランデー・ウィスキーなど)を大さじ2くらい加える。沈殿物が残らないように生地をよく混ぜてから、カヌレ型に注ぐ。型のフチから1センチくらい下まで。
200度に予熱したオーブンで1時間焼く。焼き上がったらすぐにカヌレ型をひっくり返して、カヌレを取り出す(冷めるまで置いておくとカヌレが型にくっついて取れなくなります!)。


小麦粉多めなカスタードクリームを焼きました!って感じですね。ハチミツの種類を変えると、カヌレの焼き色や表面のねっとり感が違ってきます。洋酒を入れた場合は香りにダイレクトに影響してくるので、好きだと思える銘柄をいろいろ試してみてください。


ちなみに、私が初めてカヌレを焼いた時に好んで使っていたのはニッカウヰスキーの竹鶴21年ピュアモルトでした。昔お手頃な値段だったときに買ったものが自宅にあったので、お菓子作りにどんどん使っていたのですが、近年価格が高騰していたと知らなくて……。新しいものを買おうとしたらプレミア扱いになっていて手が出せませんでした。

それで、現在はサントリーのケーキマジック ラムホワイト(製菓用)を使っています。甘い香りがすごいです。初めて手作りカヌレを食べたときの味を再現できなくなったのは寂しいですが、お値段だけではない、お酒それぞれの良さがあるのもおもしろいなと思います。

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