あいさつの魔法
「あいさつは大事」とよく言われる。
学校で「朝のあいさつ運動」をやったり、社会人になれば「新入社員の基本はあいさつ」と言われたりする。
しかし「あいさつはなぜ大事なのか」を説明できる人は少ない。
そんな「あいさつは大事だとわかっているし、一応してはいるけれど、できていないときもあるかも…」な私に、気づきをくれる出会いがあった。
それは、職場のAさん(女性・30代)。
彼女のあいさつは明るくて元気がいい。
職員室に入ったらまずドアの前で「おはようございます」。
職員室内ですれ違う人に「おはようございます」。
自席の近くの人に個別で「おはようございます」。
わたしは最初「Aさんは、どうして何度もあいさつするんだろう」と思っていた。
「あいさつなんて入り口で一回すればいいじゃないか」「朝からうるさいな…」と、正直疎ましく思っていた。
でも、Aさんをよくみていると、職場の同僚と会話が弾んでいることに気づいた。
勤務年数が長いから?
それだけじゃない。
同僚と毎日あいさつを交わしているから、話しかけやすい・話しかけられやすいのだ。
「武器としての組織心理学」という本に、「チームの温度差を埋めるためには、あいさつをすることが有効」と書かれていた。
Aさんとの出会いで、私のあいさつへの意識が変わった。
いまは「1人でも多くの人とあいさつを交わそう」と思って校内を歩いている。
「おはようございます」「こんにちは」「お疲れ様です」「お先に失礼します」…。
誰もが口にしている言葉を、誰よりも明るく元気よく。
ほんの少しの心がけで、毎日のあいさつが、心の距離を近づける「魔法の言葉」になっていく。
この記事が参加している募集
記事が気に入ったら、シェアやいいねをしてもらえると嬉しいです。 ブログ「先生ライフ向上委員会(https://www.minajovo.com/)」もぜひご覧ください!