現代社会における50個の認知バイアス(2/5)
みなさん、こんにちは。今日は、前回の記事に引き続き、以下のリンクで紹介されている50個の認知バイアスのうち10個を紹介していきたいと思います。
11. Availability Heuristic
私たちは、何か意思決定を行う際にすぐに頭に浮かんだ例に依存する
例:どのお店に行こうか検討している時に、広告で一番最近見たお店を選ぶ
12. Defensive Attribution
ある事故を目撃した時に、私たちはもし自分が被害者と何か共通するものを持っていると、(自分の立場を悪くすることを恐れて)被害者よりも加害者をより責める傾向がある
例:サリーは青信号の間携帯電話を触っていたことで長く滞在しすぎ、後ろから追突された。その現場を目撃したグレッグは、自分も運転をしながら携帯でメッセージを打っていたため、外に出て、サリーに追突した加害者を怒鳴りつけた(自分の立場を守るため)
13. Just-World Hypothesis
私たちは、世界は正義(正しい)と思いがちなので、不正は当然と考える傾向がある
例:サリーの財布が盗まれたのは、サリーがフランシスがTシャツについて意地悪を言ったことで、悪いカルマを持っていたためだ
14. Naive Realism
私たちは、私たち自身は客観的に物事を考えることができるが、他者は不合理で歪んだ視点で物事を考えると信じている
例:私は世界をありのままに正しく見ているが、他者は馬鹿だ(世界をありのままに見えていない)
15. Naive Cynicism
私たちは、私たち自身は物事を正しく客観的に捉えることができていると信じる一方で、他者の意図や行動の裏には、(実際以上に)自己中心的なバイアスが潜んでいると考える
例:この人が何か良いことをする理由は、この人が私から何かを得ようとしているからだ
16. Forer Effect (Barnum Effect)
私たちは、私たちの性格を非常に曖昧な多くの人に当てはまるような記述に基づいて簡単に紐付ける傾向がある
例:この星占いはよく当たる!
17. Dunning-Kruger Effect
何も知らないほど、私たちは自信を持ち、よく知っていくほど、自信を失っていく
例:フランシスは友人にアイスクリームの原材料に昆布は入っていないと自信満々に言い切る。(彼らの中で誰も酪農業に従事していない。)
18. Anchoring
私たちは、意思決定をする際に、最初に紹介された情報に強く依存する傾向がある
例:これは50%割引!? それならお買い得に違いない!
19. Automation Bias
私たちは、自動的なシステムに依存しすぎる傾向がある。時には、正しかった情報をシステムが誤って修正した場合でも、その修正を受け入れてしまうほどに。
例:携帯が"its"を"it's"に自動変換したため、私はそれを正しい修正と受け入れる (実際にはitsが文脈的には正しかったにも関わらず)
20. Google Effect (Digital Amnesia)
私たちは検索エンジンで容易に検索できる情報は忘れる傾向がある
例:あの面白い映画の俳優さんの名前何だっけ・・・?これを8回は検索したことがある気がする
最後に
ということで、今日は新たに10個の認知バイアスを紹介しました。最後の二つに関しては、私は初めて知ったのですが、まさに現代社会の認知バイアスという感じですね。
私たちの思考パターンも、技術や社会の発展によってどんどん変わってきているのだなと改めて思いました。
次の記事ではまた新たに10個の認知バイアスを紹介したいと思います。
今日は以上です。
追記:
(2021.12.30)
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