現代社会における50個の認知バイアス(5/5)
みなさん、こんにちは。今日は、50個のうち、最後10個の認知バイアスを紹介していきたいと思います。これまでに紹介した40個の認知バイアスは、以下のリンクからご覧ください。
それではいきましょう!
41. IKEA Effect
私たちは、部分的にでも自分たちで作り上げたものに対してより高い価値を感じる
例:私が自分で色を塗ったこの2000円のポットはすごく可愛い!
42. Ben Franklin Effect
私たちがすでにある人に恩恵を与えている場合、その人から恩恵を受けている場合よりも、その人に別の恩恵を与える可能性が高くなる
例:グレッグはペンをフランシスに貸した。後日、フランシスが500円貸してとグレッグに頼んだ時、グレッグはすぐに貸してあげた。
(一回ある友人に少額でもお金を貸してあげると、二回目からのハードルが下がる傾向があるってことですかね。最初あまりしっくり来なかったのですが、少し調べてみると、つまりは最初に行った自分の行為を正当化するためにも二回目の行為に対しても前向きになるということを言っているような気がします)
43. Bystander Effect
よりたくさんの人が周りにいるほど、私たちが被害者を助ける確率が下がる
例:学生の集団の中で喧嘩が起こって誰かが怪我をした時、その学生の中の誰も救急車を呼ばなかった
44. Suggestibility
私たち、特に子供たちは、時々他者によって提案された考えを彼ら自身の記憶と勘違いする
例:サリーは、ある日学校で言い争いの場面を目撃した。翌日、昨日起こった"激しい言い争い"について教えてほしいと問われたサリーは、目撃した内容を無意識に誇張し証言した。
(参照元の例の意味がよく理解できなかったので、ここだけ別の例に変えています)
45. False Memory
私たちは想像したものを本当の記憶と勘違いする
例:グレッグはサリーがパイナップルに関する面白い冗談を間違いなく言った思っているが、実際にはそれはサリーではなくテレビで言われていた冗談であった
46. Cryptomnesia
私たちは本当の記憶を想像によるものと勘違いする
例:グレッグは墓地を訪れたような気がしたが、彼はそれが実際には不気味な夢の中での経験だったと自信を持って思っている (過去に実際にその墓地を訪れたことがあるにも関わらずその記憶を忘れてしまっているため)
47. Clustering Illusion
私たちはただのランダムなデータからパターンを見つける傾向がある
例:あの雲は私のネコみたい!
48. Pessimism Bias
私たちは、悪い結果が起こる確率を高く見積もりすぎ、悲観的になりすぎる時がある
例:何もうまくいかないと考える
49. Optimism Bias
私たちは、良い結果を得ることができると楽観的に考えすぎる時がある
例:きっとうまくいくと信じる
50. Blind Spot Bias
私たちは、自分自身がバイアスを持っていると考えず、他者の考えはより偏っていると考える傾向がある
例:"I am not biased!" 私の思考は偏っていない!
最後に
ということで、今日は最後の10個の認知バイアスを紹介しました。41. IKEA Effectって面白いネーミングですね。読んでみてなるほどという感じでした。
47. Clustering Illusionは、日々データを扱う身としてはしっかりと気に留めておかないといけないなと思いました。
これまでの5本の記事で紹介した認知バイアスはあくまで限られたものだと思います。また、認知バイアスだけに限らず、心理学や認知科学を学び、私たちがどのように物事を考えるのかを知ることは非常に大切なことだと思います。
これら記事を通じて、少しでもこのような分野に興味を持ってくれる人が増えると嬉しいなと思います。
今日は以上です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?