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フィールドワーク(インフラ水):落合川と南沢湧水群

毎年行っている、落合川と南沢湧水群。
電車で池袋から20分程度、西部池袋線東久留米駅西口から徒歩5分。
幻想的な竹林、あちらこちらから水が湧き出す湧水群、そして川遊びが楽しめます。
今回は娘の同級生の虫好きと一緒に行きました。

川の始まりを体験するのにも最適な場所です。
毎回水が湧き出している場所を一緒に探します。
最初はおとなしく上から見ていましたが・・・最後はジャブジャブ入りますw

東京の多摩北部、東久留米市は西武池袋線で池袋から25分のアクセスです。
東久留米駅の駅舎は「関東の駅百選」にも選ばれたモダンな造りです。
2階の富士見テラスからは冬至の前後には富士山の真上に夕日が落ちる様子が見られ、その瞬間を見ようと多くの方が訪れます。

駅から南へ5分ぐらい歩き住宅街を抜けると落合川に出会います。
立野二の橋を渡るとすぐにこぶし沢の小さな流れが見えますがこの流れを遡れば湧水源の「竹林公園」です。約2000本のモウソウチクがうっそうと生い茂り、園内は静寂そのもの。「新東京百景」に選ばれています。
再び落合川に戻り、老松橋から川を眺めると水中のナガエミクリがまるで
悠々と泳いでいるかのようです。湧水純度90%以上のこの清流の中には他にヤナギタデ、ミズハコベ、クレソンなどが見られます。
少し上流に向かうと「落合川いこいの水辺」があります。ここは川沿いにフェンスなどは設置されず直接水と親しむことができ、夏場を中心に子どもたちにとっては格好の遊び場です。川沿いにキヌヤナギ、カワヤナギが並んで揺れて、川の中にいるのはアブラハヤ、タカハヤ、ヨシノボリ、ホトケドジョウなど清流で見られる魚たちです。
さらに上流に足を延ばし毘沙門橋を越えると「南沢水辺公園」に到着です。手前のサンシュユは赤い実が揺れて、マユミのピンクも色濃くなってきました。上を見るとムクロジの実が沢山ぶら下がっています。
この公園は地域のボランティアが中心となり植樹などを行っており四季を通じて様々な草花が見られます。
公園の奥、落合川を見守っているのが湧水の守護神、「南沢氷川神社」です。
境内にはケヤキ、イヌシデの大木もあり静かな佇まいですがここで4年に一度郷土芸能の「南沢獅子舞」が奉納されます。
あたりはさらに静けさを増し、森の中を進むと南沢湧水群の主要な湧水点を
発見できます。武蔵野台地の地下水が沁みだし源流を形成する様子を目の当たりにすると改めて自然のいとなみに心を打たれます。この落合川と南沢湧水群は環境省による「平成の名水百選」に東京都内で唯一選定されました。
奥には東京都水道局の南沢浄水所があります。ここの水は都民の水として活用されていますが地域の人々の水道水にもブレンドされています。
東久留米の人は美味しい水が飲めて羨ましい!湧水めぐりの終点は「南沢森の広場」です。クヌギ、コナラの中にヤマザクラも交じり下の小川にはなんとサワガニもいます。この環境はいつまでも残したいと切に思います。
毎年春と秋に地域のボランティアとNACOTが協力して自然観察会を開催しています。
皆さんも是非一度足を延ばして地域の人達とご一緒に多様な自然に触れてみませんか?
楽しみながら都市の環境保全のことも皆で考えていきましょう。

ホームNACOT 自然観察情報 ”こもれび” 第107号より

落合川と南沢湧水群
URL:https://www.city.higashikurume.lg.jp/shisei/profile/midokoro/1000080.html
行った日:2022年08月


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