介護戦士【父の最期で母は・・・】
夜明け前、枕元に置いていた携帯の着信音が鳴り飛び起きた。
父が危篤になって3日目だ。
私は急いで母を起こし、身支度を早々に済ませ何とか間に合いたい一心で車を走らせ病院へ向かった。
病院に到着後、ゆっくりしか歩けない母を車いすに乗せ、少し後に到着した兄と一緒に父がいる病室に走った。
病室に入り、母を父の顔の近くに連れていき、向かいにいた兄が父の体に触れ「お父さん!」と呼んだが、隣にいた看護師から
「もう…お亡くなりになっています。」と告げられた。
「間に合わなかった・・・