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詩「夜の徘徊」

気持ちいい日だ
夜が 身体みたいに身体に入ってくる
音は軽くて 止むことのない雨
遠くで百合が粒に踊る夜
深い丑三つには
焼いた肉を食べた事を思い出して
吐息に狂う
夜勤終わりの午前早期帯
スマホを見ては 現探し
反応する獣を察知する
そうこの時は
獣の時間
眠っていても獣は
わたし わたし
あなたは寝ていて
それでよかった 夜が入ってる
予感だけが本能をくすぐれるから
くすぐられた腕を差し出すから
入ってくる夜に
鍵を差し込んで
もう誰も入ってこないように
右にひとまわし
そうして
わたしとあなたは
昼に戻ることがなかった


友達が大怪我したので明日から手抜きです。


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