詩「いまもそう」

こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしき
きっさきがめのまえにあるということ
こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしき
たとえばここでいま
なきさけびたいということの
こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしきの
ちょっとしたかなしみなどを
こわばりのじごてきなにんしきのなかで
じごてきににんしきしたのは
きのうのあさのものと
かていして
いまはそのときの
あさってのよるのこわばり
こわばりのじごてきなにんしきの
こわばりのじごてきなにんしきを
かかえてだむはしんようでくずれる
　こ
ともなく
こわばりのじごてきなにんしきを
こわばりのじごてきなにんしきとして
いきていき
こわばりのじごてきなにんしきは
ほねの
ぴんくいろのぶぶんに
こわばっている
らしい

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何も分からず死んでゆく。

MNB連続詩集『加熱される生活者』｜ミナベシオリ｜note