詩「アワーアワード通ります」
どうしよう関係はあと三分で終わります!
わたしはきみのてをてにすることができません ビールの泡を 口先のビールの泡を
大切にする時間をかぶって
照れ隠しをしているから
太陽が大きく見えた今日の朝
わたしたちは誰にも見られずに散歩をした
わたしはきみのあしをてにすることができません
魔法使いではない代わりに 御者となろう
荒野じみた路地を歩いて
スキットル気分でペットボトル 口が歌う
朝だね
朝だね
朝だね
朝だね
数秒おき――心地よい間――にどちらかが言って
どちらかが首を傾げ
どちらもが太陽に困っている
ここはこの街でいちばんあつい場所
地球上で
いちばん薄い場所だから
だから
ビールの泡越しの太陽
を映す
きみの髪飾り
それをあそこにおいてこなきゃあならない
もうすこし
ビールの泡
もうすこし
ビールの泡
もうすこし
この時間が
切れたならまた今日が始まる
張り詰める糸の繊維のほころびを凝視
どうしよう関係は
あと三分で終わります!!
恋したい、なんて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?