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詩「居間暇回廊」

どこにいくでもない
ピクニックシート触りながら

問う
「わたしたち、いつまでわたしたちでいられるのでしょう」
答える
「シートがほつれて、砂に還るまで」
見つめる
「それでは大した時間いられないわ」
驚く
「大層な時間に思えるけれど」
眺める
「そうかしら」

何を作るでもない
ミルクパンを火にかけながら

キスをする
深く沈み込む
涙を混ぜいたわる
顔と顔は
どこまでも
感情と感情の

朝の光


同棲4年目。


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