詩「スクール・アフタータイム」
告白が始まる
「藤田のテストを隠したのは私です」
「自動販売機で毎日コーラを買っています」
「先生の丸付けを手伝って21時までいました」
「テニスコートのネットが盗まれています」
「教務室で寝ている八代先生を見ました」
「誰の着信音ですか」
「柏木の教科書が届きません」
「目が腫れているのは殴られたからです」
「近くのコンビニではいつも黒タイツが売り切れです」
「家庭科室には包丁がありません」
「通知表を親に見せて怒られました」
「ロッカーの中に沢山の不要物が入れられています」
「矢野と過ごす2時間が生きがいです」
「サッカー部のミサンガの色が地味です」
「崎田先生のピンクのポーチは薬袋です」
「ハッキングが得意です」
「使われていない倉庫に知らない人を案内しました」
「右手が不自由ですが不自由でないときがあります」
「繊維質なものがトイレと佐々木の口に詰まっています」
「理科室には午後五時に花がさきます」
「葛西が窓と鏡越しに土下座する生徒を見たそうです」
「廃棄物回収は月に一度木曜日に行われます」
「放課後特別教室には先生が鍵をかけます」
「三階の廊下の白い布?の端切に花が散っていました」
「視聴覚室の教師机には浣腸液が入っています」
「ピロン」
「倉庫は4つ以上ありますが1つを誰も見てません」
「保健室にある個人情報はでたらめだ」
「わたしただのコスプレイヤーです」
「外国語しか話せない生徒がいます」
「美術室の絵の具在庫は散らかっていて偏りがあります」
「うちの親に言えば大体のことは片付きます」
「コーラのんでいいですか 鉄の味がする」
「サボったね」
「桜を作ります 春のために」
「第2体育館のトイレには見回りが来ません」
「『うまくいった?』」
「教科書の山の中に黒い箱があります 木村くらいの」
「実は一学年下に双子がいます」
「ヒロインはメンヘラでカッターを持っています」
「アロー」
「これで学級会を終わります。」
※平成18年度卒業C組生徒の机の落書き等を個人的に収集し提出いたしました。
アフタースクール。
アナザースクール。
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