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爆走した3ヶ月と少し

昨年2020年11月頭に行動で繋がったご縁という
記事を書きました

あれから、怒涛の日々を送りました

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目次

夢のような物件が手に入るという話
妥協点がたくさんあったが頑張ろうとした話
マージンの相場
オーナーと会社の内情を知って
反省点・大反省点
得られたこと

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夢のような物件が手に入るという話

声をかけていただいた経緯
Hさんはカフェのオーナーさん
私はカフェの利用客
カフェ閉店後のレンタルスペースでは
友人が開催するお習字教室の生徒
お習字教室には作ったお菓子を
何度も持って行っていたので
味を知っていてくださったし
とても感じの良いオーナーさんで
バリバリ働くかっこいいお母さんでもあり
尊敬していました

昨年11月には同じマルシェに出店したことで
ただ、作るのではなく販売という
ことができる人だったとは!と驚かれました。
実は、デリ、お弁当、カフェとやっているが
お菓子部門が弱い。
本来ならば、お弁当販売のところに
一緒にお菓子を置きたいと思っている。
がなかなかピンとこない。

今は、手作りのおせんべいを作る人の商品を
少し置いているが、洋風の焼き菓子もぜひ置きたい
まさか身近にこんな方がいたなんて!
ご縁だ!!ぜひ一緒にお仕事しましょう!と

嬉しそうに声をかけていただき、
私もとても嬉しかったです。

カフェオーナーのメリットとしては

焼き菓子をお弁当の横に配置することで、
お弁当と食後のおやつも買えるとなれば
売上アップになるだろうとの考え。
そして、わたしが
作っているグルテンフリーの焼き菓子は
身体にやさしいお弁当というコンセプトにはまる
というもの。

もうひとつには

いろいろ能力があり何かしらができるのに、
ちょっとの制約でなかなか動けない
同じ「お母さん」達を
応援したいという気持ちもとても強いのだと。
ちょっとの制約は大抵は「場所がない」
なのでせっかくのカフェ施設を
最大限に活用してできることは
お手伝いしたいと熱く語っていただき

こんな人もいるんだと、私は感動すらして
思わず涙がでるほどでした。

私のメリットとしては

作るのはレンタルキッチンがあるとしても
継続的に販売する「場」がない
そんな私の悩み解決として、
キッチンの貸し出しと
作ったものを販売する場も
貸してもらえる

というものだった

その上、
もとケーキ屋さんの居ぬきで
現在はデリの厨房としてのみ使用し、
販売スペースが
すっかり物置状態のこの物件

1年半後に移転する予定なので、
本気で開業する気持ちがあるのだったら
空いたら引き継いで借りれるよう
大家さんにお話をしておく

というビックリするようなお話だった。

夢のような賃貸物件

一年半後には予算ギリギリながらも
・10万/月の家賃(しかも駐車場料金も込み)
・駐車場が店舗前に2台分
・元ケーキ屋の居ぬき
焼き菓子屋に必要な厨房設備は完備
なので、初期投資がかなり節約できる

(業務用平窯オーブン、
台下冷蔵庫2台には大理石がはめ込まれている。
急冷できる冷凍庫に大きな冷蔵庫が3台
食洗機付きの流し、ガスコンロから
事務室、トイレ、
キッチンエイドのスタンドミキサー、
天板、マトファーのシルパットから
天板用ラックetc、お菓子の型など
すぐ、そのままお菓子屋さんできる状態)

・自宅から徒歩10分圏内
・販売スペースにはすでに冷蔵ショーケースがあり
元ケーキ屋なので、ほぼ手直しなしで使える

しかも、ここからの1年半は
週に1度、厨房をレンタルキッチンとして借り、
作ったものをお店に並べてもらえる
1週間かけて売り切って
また1週間分を作る。
これなら無理のないペース配分だ。

販売はお弁当販売のスタッフさんが
同じ場所なので、販売してくださるという。

試験的に色んな種類を作っては
お客さまの反応を見て、定番を決めたり、
名前を知っていただき
頑張ったらファンを増やすこともできる。
と考えました

夢でもみているのかと思ったし
これまで頑張ってきてよかった。
生きているとこんないいことが起きるんだ!
精一杯、試してみようと思いました。
1年半後、本当に家賃10万で継続可能かも
この時期に見きわめがつくだろう
難しいようなら、無理せずに
可能な範囲での物件を探せばいいのだし
可能な範囲が具体的にわかるだろう
と考えました。

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妥協点

もちろんキッチンや販売場所
ボランティアではないので
と提示された条件は

けっこう厳しいな

というのが本音

・キッチンの使用料が今のレンタルキッチンより高い
・キッチンレンタル料の他にも
売上の30%はマージンとして支払う
・キッチンは午後14時からしか使えない
なんなら押せ押せで15時になることも
・キッチンを使う日の午前中は
パートタイマーでお弁当作りのスタッフとして働く

結構なマージンと割高なキッチン使用料
ダブルで徴収されると
儲けはほとんど出ないです
しかもパート代を出すとは言え、
製造前に一仕事はキツイ

マージンの相場
後に知ったことですが
某大手ショッピングモールに出店した場合のマージン 20%
有名百貨店のイベント出店のマージン(出店料込)35%

販売場所は
お客様の信頼度が格別の売り場
というメリットはあれど、
この条件
現役でお商売をされている人が
驚くほどの悪条件でした
でも、宣伝費と割り切りました。

ただ、本当に困ったのは

いざ使い始めてわかったこと
業務用オーブンが壊れていた
一段は使えず(これはガムテで
蓋が止めてあったのでわかっていたけど)
残りの使えるはずの一段は
温度が不安定で、庫内が
予熱温度通りにならない
焼いている最中も
表示温度通りの温度ではない
いくつか焦がしたりして無駄にし
付きっきりで、
赤外線温度計で確認しながら
蓋を開けてうちわであおいで(笑)
庫内温度を下げたり
もう一度蓋をしめたり
と人力温度調整

尋常じゃなく汚い厨房

安心安全の商品を
安心して作るために、なんと
使用料払ってる時間内に
掃除ばかりしていました

目を向けたら必ずいる
あらゆるものの上を
当たり前に移動している
引き出しや戸棚を開けるたびに
カップル以上の数で必ず
湧き出るチャバネG

一々びくびくしていたら仕事にならない
それでもひるむほどの数でした。

調理器具など、全部使っていい
といわれたけれど、無理・・・
自前のものを全部持ち込み、
どうしても、の時は
すべて消毒してからと、
とにかく作業効率が
あまりにも悪い…

シェアキッチンより高い使用料なのにと
モヤモヤ…

モヤモヤしても1年半後には
好きにできるという思いがあって
辞める!!って思い切れませんでした。

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オーナーと会社の内情を知って


客として付き合っていたころに感じていた人物像
これは、同じようなお客の立場の人たちの評価と
ご本人がおっしゃる人物像が一致していました。

が、
実際一緒に働いた時に知った実際の人物像は
仕事でかかわった人がもつ評価と同じくで
それとは、かなりかけ離れていました

本人の勘違いやこちらの勘違いで
その人の良し悪しを査定することは
してはいけないのですが、

単純にこのタイプの人と
お仕事するの難しい
そう思わされる相手でした

とはいえ、縁あって一緒に働くのだから
可能な限り、気持ちよく接し
チャンスをいただいた御恩は
忘れないようにと全力を尽くしました。

結局
「応援したい」も本心ではなく
いいように利用されていただけでした。
それらの負担があまりにも
大きくなってしまい
私は体調が悪くなってしまいました。

心から本当に残念なことですが

ご本人が公に言って回る
一番大切にしているという
「まごころ」も違っていたし
こちらの誠意など、
一切伝わりませんでした。

結局、毎週お菓子を楽しみに
してくださるお客様がいらっしゃる
大好きなお菓子作りの作業を
続けることができる
という一番の
幸せや喜びや
1年半後には
好条件の物件が手に入ることを
全部、諦めても構わないほど

ここでの仕事を続けることは
無理!となりました。

反省点

・使用機器の状態を確認しなかった
契約内容の書面をつくらなかった
・知り合いだからと根拠なく信頼してしまった
・ワクワクを忘れていた(こじつけていた)

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大反省

数え上げたらきりがないほど
反省点や言いたい事はアレコレ
一言でまとめれば
押さえつけられ、付け込まれた。

散々な思いをしましたが
自分がしっかりしていれば
防げたことも多かったかも。

出来ないものは「できない」

やりたくないものは「やりたくない」

やんわりお断りしても通じない相手もいる

ビジネスの場ではYESかNOで
キチンと相手に伝える


そうするためには、

自分が何をどこまで、
どんな条件ならできるのか

何がやりたくて 
絶対やりたくないことは何なのか

そういったことをはっきりさせておく

とはいえ、何もかもが自分の中で
ハッキリわかるものでもない

即答できない案件にかんしても

「前向きに検討する」などと
期待させるようなことは言わない

強引な相手には
毅然とした態度も必要

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それでもおかげさま

本当に大変な3か月でした

でも大きなチャンスを
いただけたことには
ありがとうという
感謝の気持ちがあります

感謝の相手に素直に
それを伝えられないところまで
こじれてしまったことは
とても残念だし
人としてまだまだ
未熟だったという反省も残りました

いろいろと勉強させていただいたなと

思うばかりです。

反省点は次に生かし切ることで
昇華していけたらと思います。


そして、今回痛感したこと

ワクワクするかしないか
を正直に、まっすぐに
掛け値なし
妥協なしに感じるか

を大切にすること

お菓子作りしているときは
時間を忘れるほど
たちっぱなしでも平気

おいしいという声が嬉しい
またあれを作って欲しい
というリクエストもうれしい

というポジティブな部分もあって
ネガティブなところを無視して
ポジティブぶりっこしてしまったこと

大反省

大切な人に食べてもらいたい、安心安全でシンプルな材料で手作りのお菓子を誠実に丁寧に作れる範囲内で売る、みんなに愛される小さなお店を開きたいと思っています。