奈良・大阪日帰り旅の話

センター試験が終わってすぐの1月24日。学校に行く必要のなくなった私は奈良の春日大社宝物殿で行われている安綱・古伯耆展と大阪観光に行きました。

当初は23日に行く予定だったものの、雨が降っていたので一日ずらしました。
日帰り一人旅のいいところはこういうところだと思います。

朝7時ごろの新幹線で新大阪まで向かいそこから在来線で奈良に向かうという計画でした。
その新幹線の中で友人からラインが来ました。

今日登校日だけど学校行く?

あれ?登校日だったっけ?
最初の感想はそれでした。年間行事予定表にはなかったので知らなかったのです。ちなみに配られるプリントはざっと目を通した後はほとんどみかえさないです。

友人には「今新幹線で奈良に向かっているから行かない」とだけ送って学校のことは頭から消しました。「行かなくても困らない。はず。」と思って。

新大阪駅で乗り換えて、もう一回くらい乗り換えて電車に揺られることおよそ1時間。朝の9時すぎに奈良に到着しました。

せっかくだから街並みを見ようと、歩いて春日大社へ向かいました。
そこそこ朝早いこともあってそんなに人は多くありませんでした。数年前に来た時の記憶を引っ張り出したり鹿を見たりしながら歩きました。
前日が雨だったからか、そこかしこに水たまりもありましたが、1月末とは思えないほど暖かかったです。

宝物殿についたのがちょうど開館するころ。親に現在地を知らせるため写真を送り、中に入りました。

暗い通路に一振り展示してあったのはこの展示のメインである童子切安綱の写し。蛍丸の写しと同じような刀身の輝き方をしていると思いました。

画像1

通路を抜けると大きな鼉太鼓とともに、髭切・膝丸・石切丸のコラボパネルが設置してありました。

画像2

そして2階の展示室へと向かいました。
一つ目の展示室には毛抜形太刀や小烏造りの太刀、石切丸などが展示してありました。

小烏造りの太刀は刀剣乱舞では小烏丸として登場していますね。
直刀と日本刀の間の刀で日本刀の祖とも言うことができます。この刀の特徴は鋒両刃造りであることです。名前の通り、切っ先の方は両方が刃になっています。

石切丸は大太刀ですが自分が想像していたよりは小ぶりな印象を受けました。刃長も身幅ももう少し大きいイメージを持っていたので少し意外でした。

第二展示室は髭切(鬼切丸)膝丸や今回のメインである天下五剣童子切安綱が展示してありました。

髭切の第一印象は反りが大きいということでした。
両脇にある作品と比べても断トツに反っていました。たぶん今まで見た中で一番じゃないかなぁ。
すごく印象に残りました。

膝丸(薄緑丸)も髭切ほどではないものの反りが大きめで、細身な印象を受けました。
髭切も膝丸も腰反りのはずなのに、髭切が腰ぞりに見えないのはなぜでしょうね。


そしてメインの童子切安綱。
そんなに知識があるわけでもないですが、姿も波紋もとても美しいと感じました。小乱の波紋が堂々とした形に優雅さと派手さを加えているように感じました。
360度眺めることができ、波紋だけでなく鎬や棟なども見ることができました。裏側も注目とニコ生の放送で言っていたので下から覗き込むようにしてみていました。


ただ個人的な好みとしては、童子切安綱より大典太光世の方が好きですかね。まだあまり日本刀を見慣れていない時期にあのどっしりとした刀を見たときの強い衝撃が忘れられないのです。もちろん刃紋と身幅の好みの問題なので優劣は全く関係ないですよ。どちらも美しかったですし。

ほかにも安綱の刀、友成、天光丸などたくさんの刀がありました。どの刀も美しく、それぞれ見ていて楽しかったです。天光丸なんかは今後実装されるかもしれないですね。

ところで、童子切が実装されるとしたら、髭切には刀派ってつくんでしょうか。一応安綱ですよね?そこんとこ割と気になってます。
童子切の実装はいつになるんでしょうね。

物販ではチケットファイルなどの小物を数点と、図録を購入しました。事前のニコニコ動画の放送で珍しい刀の写真が載っていると聞いていたので図録は迷わず購入しました。

見終わった後は、春日大社に参拝して、摂末社をいくつか回ってお社や塀の建築物を眺めながら散歩をしました。本当はお守りも欲しかったけど売り切れていたようで手に入りませんでした。
近くに三条小鍛冶があるという話を聞いていたので、そこに向かいましたが、残念ながらお休みでした。微妙にリサーチ不足。

小腹がすいたので、宝物殿横のカフェスペースで展示のスペシャルメニュー?をいただいて、奈良国立博物館へ向かいました。

奈良国立博物館はスタンプラリーのスタンプを押すためだけに向かったので、なにも見てないです。しいて言うなら地下通路の仏像解説はちらっと横目で見ました。前に来た時に見たので…内容憶えてないですけど。

お目当てのスタンプを押した後、道路向かいにあった氷室神社になんとなくお参りして、奈良駅の方へ歩きました。
そこそこ距離はあったものの、観光客の方々を眺めたり、街の風景を眺めたりしながらゆったりと向かいました。行きとは違うルートを通ったので楽しかったです。

奈良駅から電車で石切駅に向かいました。そう、宝物殿で見た石切丸さんの…ご実家?うん、ご実家です。

駅はだいぶ高台にあったようで、少し下ったところに街を一望できる場所もありました。坂道にある商店街を眺めながら下って下って、やっと着くころにはもう足がへとへとでした。普段の運動不足がよくわかります。

鳥居の前についたのが14時30分過ぎ。
余り長々はしていられないと御伴機能で写真を撮った後参拝し、スタンプラリーの景品をもらいました。境内をぐるりと見て回り、神社にまつわる話など、掲示物を読んだりしました。
お百度参りをしておられる方が多くいたのがとても印象的でしたね。歌合を見たときに納得したものです。

そのあとは新石切駅から大阪方面へと向かいました。
せっかくなので大阪城に行きたかったんです。

広い大阪城公園を抜け、城郭が見えたのが午後4時前。ギリギリではあったものの大阪城へと入りました。写真はちゃんと取りました。御伴機能を使って、一期骨喰鯰尾の三人で。大阪城消失組っぽい子を選んだらこうなりました。

大阪城に来るのはこれが2回目。1回目は小学生の時なので、歴史を学んでからはこれが初ということになります。
刀も展示してあったり、いろんな手紙や戦の絵など様々なものがありました。あまり時間がなかったため手早く見て回ったので、もうちょっと余裕のある時にまた来たいと思いました。

来た時とは別の大阪城付近の駅から今度は梅田駅へ向かいました。なんの梅田駅かは忘れました。

新大阪駅ではなく梅田駅を目指した理由は刀剣乱舞の広告を見るためです。
ちょうど、5周年の記念広告が全国各地に展開されている時期だったので、ついでに見て帰ろうとしたわけです。


さあ


地獄の始まりです。


よーーーーーく考えればわかることですが、私は初めて梅田駅に一人で来たわけです(何年か前に家族と来たような来てないような)。地元民でもなければ、詳しい人がいるわけでもない。そんな状況で何が始まるか、もうお分かりですよね。

ココどこ状態です。梅田と名の付く駅が多すぎてどの梅田駅に行けばいいのか迷い、どうやって行けばいいのか迷い、掲示板とにらめっこしてああでもないこうでもないと歩き回ること30分以上。一時間まではいってないと信じてます。やっとそれらしき梅田駅を見つけました。

そこからさらに広告の場所を探し回ってやっと見つけたのが18時30分ごろ。
本当に大変だったものの、巨大な広告は疲れをいやすには十分でした。少しずつ写真を撮って、推しの写真は何枚もとって、同じように写真を撮っている審神者の方々と場所を入れ替わりながら全員の写真を撮りました。人通りが多かったので人が映らないように撮るのに苦労しました。

満足するまで写真を撮ったら、どこかの改札に入って新大阪駅を目指しました。帰らなきゃいけないですからね。

晩御飯はドトールで簡単に済ませて、親に頼まれた551を買って新幹線に乗りました。地元の駅に親に迎えに来てもらって車で家に帰りました。
その日一日で歩いた歩数はおよそ3万歩。最高記録を更新しました。


1人旅ってとても楽しいですね。
もちろん家族との旅行も楽しいのですが、なにせ我が家は全員趣味が違うので興味を持つ場所も割と違うのです。父親に至っては趣味があるのかすら怪しいですし…

家で趣味の話をしていても、話は聞いてくれるけど理解をしてもらうのはなかなか難しかったりしますから、そういう人と旅行に行ってもこれほど楽しくはならなかったと思ってしまいます。

それに自由気ままな行動なんてできませんから、やっぱりもう一回ここ見ようとかそういうことをするのもはばかられますし時間も気になります。そういうことを考えると、1人で来て、思う存分刀を眺めて物を買って歩き回るという選択をしたのは正解だったかなと思いました。

今度こういう展示に行くときは、審神者さんと一緒に行ってみたいなと思います。同じ趣味の人と語り合いながら旅行するというのはまだしたことがないので、いつかやってみたいです。1人旅とはまた違った楽しみ方ができると思います。


あ、ちなみに学校は行かなくても問題なかったっぽいです。休んでる人多かったらしいですし、連絡がくることもありませんでした。
次からは気をつけようと思いました。

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