アド・ムカ・シュヴァナーサナ/ダウンドッグとは?|ヨガの代表的ポーズを解説
皆さんは、「ヨガのポーズ」と聞くと、何を想像しますか?
おそらく、半数の人は「ダウンドッグ」を想像すると思います。
(あとは、ヴィラバドラーサナⅡや、シャンティ・ヴィラバドラーサナⅡですかね…?)
ダウンドッグは、前屈・アームバランス・逆転など様々な要素が盛り込まれています。
ダウンドッグ自体は基本のポーズでありますが、アドバンスポーズにも通ずるところが多々あります。
ダウンドッグをマスターしていくことで、その後の色々なポーズに繋がります。
今回は、アド・ムカ・シュヴァナーサナ/ダウンドッグ(以下:ダウンドッグ)を紹介していきます。
ダウンドッグ
〇サンスクリット語:アド・ムカ・シュヴァナーサナ(Adho Mukha Svanasana)
〇日本語:下向きの犬のポーズ
〇英語:Downward-Facing Dog
※Adho Mukha…顔を下に向ける
Svana…犬
〇ジャンル:アームバランス、逆転
効果
①全身の疲労を回復・ストレッチし、強化する
②姿勢を整える
③内臓機能を整える
④気持ちをすっきりさせる
強化/ストレッチされる筋肉
〇強化される筋肉
…・インナーマッスル
・大腿四頭筋
〇ストレッチされる筋肉
…・ハムストリングス
関節/身体の動かし方
〇股関節:屈曲
〇肩関節:屈曲/外旋
やり方
①(イン)マットを縦に使い、腰幅に膝を開いたチャイルドポーズをしていく。手のひらで床をしっかりと押していく
②手の位置を変えずに、お尻を持ち上げて、四つ這いの姿勢になる
両足のつま先を立てていく
③息を吐きながら、かかとを上げ、お尻を天井方向へ引き上げる
④もう一度息を吐きながら、かかとを床に下ろしていく
⑤(キープ)目線は足と足の間を見ている
⑥(アウト)吐く息で、両膝を床へ下ろし四つ這いに戻り、チャイルドポーズでお休みをしていく
③と④の間にかかとを上げ下げしたり、お尻を左右に振ったりして、身体を慣れさせていくのもOKです
ポイント
①坐骨を斜め後ろ方向に引いていき、尾骨を天井方向に向かって引き上げる
⇒尾骨を後ろではなく、天井方向に向かって引き上げましょう。
腸腰筋を引き込むイメージです。
②頭頂からお尻まで一直線上にあるようにする
⇒このポーズは背中を伸ばしていくポーズです。
③肘を伸ばしすぎない(過伸展にしない)
⇒肘が伸びすぎる場合は、二の腕の内・外を引き締めるイメージを持ちましょう。
④手のひらと足の裏でしっかりと床を押す
⇒このポーズは、アームバランスの要素を含んでいます。
手のひら全体でしっかりと床をとらえ、足の裏でも床を押しましょう。
⑤前腕は内に回し、二の腕は外に回して肩甲骨を広げる
⇒手のひらを床につけている段階で、前腕は内側に回されています。
肩関節が内に回されやすいので、外に回し、インピンジメントを防ぎましょう。
解剖学ポイント
〇股関節の屈曲
…このポーズは、股関節を屈曲させるポーズです。
ポイントの①でも書いた通り、腸腰筋を引き込むイメージが大切です。
腸腰筋は、背骨と骨盤を安定させる筋肉です。股関節を屈曲させるためにも、最も重要な筋肉でもあります。
弧の腸腰筋を働かせることで、股関節をしっかりと屈曲させることができます。
バリエーション/軽減法/練習ポーズ
①膝を曲げる、かかとを上げる
⇒ハムストリングスが硬い人への軽減法です。
②ブロックを内ももに挟む
⇒ブロックを内ももに挟むことで、内ももを内旋させるイメージを持つ練習法になります。
③壁を使ったパピードック
⇒背中を伸ばす感覚をつかむための練習法です。
④手の幅を広げる
⇒首が詰まる人への軽減法です。
⑤足幅を広げる
⇒骨盤を立ちやすくするための軽減法です。
リスク/禁忌事項
腕、首、腰、ハムストリングスなどに違和感・痛みがある人は、注意しながらポーズをとっていきましょう。
血圧に異常がある人、目に関する持病がある人はこのポーズはやめておきましょう。
まとめ
〇ダウンドッグは、色々な要素が込められた基本のポーズ
〇ダウンドッグは、股関節の屈曲をしっかりとさせるポーズ
いかがでしょうか。
次回の記事は、太陽礼拝Aの紹介記事を書いていこうと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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