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Nikon F3と28mmな関係

35mmという焦点距離が苦手。
今までも何度か使ってみては、その感覚は消えなかった。
35mm単焦点をもつX100Fを購入して手放して、X100Vを買ってまた手放した過去がある。お恥ずかしい限り。

その点、28mmはしっくりくる。
「広く写すよ」とはっきりと伝えてくる。
ファインダーを覗いて、しゃがんで、膝をついて煽ってみたりする。
それゆえ自分のレンズ構成は28mmと50mm。自分にとって間違いない組み合わせ。

この日は「江戸東京たてもの園」へ、Nikon F3に50mmF1.4と28mmF2.8を連れて行ったものの、結局28mmF2.8をつけっぱなしだった。

古民家にフィルムカメラ。合わない訳がないよね。

(天板を傷つけないように慎重に置きました)



静かに響いては木に吸い込まれるシャッター音。
間髪入れずにするりと巻き上げて、夢中になって撮った。


時間帯も良く、差し込むやさしい日差しが嬉しかった。

古民家エリアは昔の居住用建物を復元したもの。
財閥のや著名人の豪邸らしく、間取りや所々の細工をみると現代にしても贅沢な作りだったとわかる。


商店エリアも見どころのひとつ。
昔の酒屋や金物屋などの建物を復元した街並みは映画の舞台セットのよう。

ハリー・ポッターで杖を売っている「オリバンダーの店」を思い出す、筆の店。


商店街の正面奥には名物銭湯がある。
体育館さながらの高い天井、多くの窓から差し込む日差しで明るく爽やかだった。営業中は熱気と湿気でもくもくなのだろうか。かぽーん。


同じ場所でもレンズを替えるとまた別の景色になるのだろう。
次は50mmか、それとも35mm…?

また行こう。

Camera:Nikon F3
Film:Kodak PORTRA 160