元彼Bへ

お元気ですか。

先日、深夜一時、あなたからの着信で目が覚めました。当時はあんなに嬉しかったはずのあなたからの電話。眠い目を擦りながらあなたの声に耳を傾けていました。何を間違えて、あなたへの気持ちを失ってしまったのでしょうか。まぁ、理由は明らかなのですが。

職場で出会った彼女との浮気が私にバレたこと。共通の友人に浮気したなんて話したのが間違いでしたね。人の口に戸は建てられないとはよく言ったもの。そこからはもう一瞬で。友達が聞いた話を整理して、あなたのスマホのロックを突破し証拠を集め、何故出てくるのかわからない涙をこらえながらあなたき詰め寄る私を、あなたは何も言わず抱きしめてくれましたね。ああ、まだこの人は私のことが好きなんだ。浮気は気の迷いだったんだ。なんて思えるはずもなく、ゼロ距離にあなたがいることにさえ、嫌悪感を覚えました。

ふざけんな。

この一言が私の気持ちの全てでした。抱きしめればいいと思ってたんでしょう。誤魔化しきれると思ってたんでしょう。私がなし崩しに許すと思ってたんでしょう。私がずっと、馬鹿みたいにあなたを好きだと思ってたんでしょう。御愁傷様。

私の生活や性格に文句の一つも言えず、他でこそこそと癒やしを求める。後先を考えずに浮気して、友達に自慢して。証拠を突きつけられてもごめんの一言も言えない、言い訳すらできない、抱きしめれば何とかなると思っていた、そんな物事を考えられない人の事を私は好きだったのか。好きだった。だった。つまり、そういう事。

ここからもう少し、あなたとのつながりは続くのだけれども。とりあえずここまで。

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