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夜道

夜道を歩いてたら
しょんべん小僧と目が合った
知らんぷりして通り過ぎたら
しょんべんしたままついてきた

という歌がありますが

今日は私は今まで出会った
様々なオッサン、オジイの
話を書こうとふと思い立ち
ここに記し残しておきます

少々長いですが
お付き合いいただけますと幸いです

◇月◯日(◎)
私の腕のタトゥーを見つけた見知らぬオジイが「あぃ!コレ何⁇ 彫ったの?」と聞くので「そうだよ。彫ったの」と言うと、何度も「彫ったの⁇」と聞き返したあと、「ほれ」と言って自分の腕を見せた。そこには花札の牡丹短冊が彫ってあった

□月◯日(×)
店の前を通り、毎回「ここのお店の名前なんて読むの?」と聞く歯の抜けたオジイ。最近見ないな生きてんのかなと思っていたら今日通った。思わず「オジイ!元気だったねぇ⁇ 生きてるか心配してたんだよー!」と言うと抜けた歯を満面に見せて「ありがとうねぇ。100円あげる」と言って50円くれた。泣ける

△月□日(◯)
11:30am、サンドウィッチと焼酎ハイボールを携えたオジイを眺める

×月◯日(□)
週末のフリマにて。亀を散歩させるオジイ

△月◯日(×)
帰り道にて。優先道路(タクシー)vs脇道(私)。左右ちゃんと見て直進したのにオジイタクシーがスピード出して突っ込んでき、私の前を半分塞いだ。私の車体は優先道路に出ちゃってる。タクシーの中からなんかすげー文句言ってるオジイ。私、窓全開にしてお爺を見据える。オジイ逃げる。大阪やったら喧嘩になってる

△月◯日(□)
今日、横断歩道を渡りきったオジイが、息切れしながら前屈みになったので、声かけようかと車からヤキモキして渋滞させました。ごめんなさい

◯月□日(△)
夕飯の買い物の帰りにて。片側二車線の片側真ん中をまっすぐ堂々と歩くオジイ。誰もクラクションを鳴らさず避けて通る車。渋滞する道。原付の私が通り過ぎる番になりそっと肩を叩いて「危ないよ。車道だから」と言うと「あ!そっか!」とビックリしていた。いや歩道や思とったんかい

×月□日(◯)
コンビニにて。店内のすみで新聞を広げて座って読むオジイ。店員さんに促されその新聞を買うも今度は入り口出たとこすぐで座って読み、「これやあらんどー(これではない)」と言って買ったばかりの新聞を捨てた。で、また違う新聞を今度はちゃんと立って読み始めた。西成でもこんな自由なおっさんいない

◯月×日(△)
【どギツイ関西弁のためご注意下さい】
電車にて…アホそうに口開けて寝たフリこいとる隣に座ったオッサン。どうも私にもたれ掛かりたいらしい。私が立ち上がったら急に起きて本読みだしよった。こういうオッサン、ほんまいっぺんシバキたい。姑息な手ぇ見え見えじゃ!往ね!

×月◯日(△)
私はどうも、オッサンがもたれ掛かりたい女らしい。今、スマーフみたいなドワーフみたいなずんぐりむっくりした外国人のオッサンがもたれ掛かってる。二列シート窓際なので逃げられない。サンヴァディーヘーゥルプ!

△月×日(◯)
スタバにて。私の真後ろに並ぶ外国人男性。間隔を開けて並んでね、指定位置の印が見えるでしょ?と言うもオッサン一瞥するだけでまるっきり聞いてへん。たぶんこれが大阪やったら、聞いてんのかワレここや言うてんねんってキレてるとこやった。穏やかになったなぁ(そうじゃない)

×月△日(◯)
ドラッグストアにて。おっきな紙パックの泡盛と菓子パンを買うおじいちゃんを見て、どこにでも大阪みたいなオッサンはいるんだなと思った

◯月×日(△)
大阪西成のオッサンは鬼殺しを持ち歩いているが、沖縄安里のオッサンは残波黒を持ち歩いている。曰く、サイズ感からして、沖縄のオッサンの勝ち


△月◯(×)
毎回見るホームがレスなカルチャーピーポーっぽいオジイに急に握手され、ハグされる。なされるがまま。その後、親指、人差し指、中指をスリスリしたジェスチャーで金をせびられた。持ってないよと言うと笑って指でバツして向こうへ行った。歯がぜんぶ無かった。大阪の同系列のオッサンより優しかった

×月◯日(△)
薬を買いに行ったドラッグストアにて。隣にオッサンが立つ。じっと見てる気配。じーっと見てる。しかたがないので目を合わせる。私の髪型を指しグッドグッドと言う。「ビューティフル。あは、言いたかっただけ」と、ニコニコしながら立ち去った。かわいい。けどやっぱり歯が無かった

以上が私の遭遇したオジイ、オッサンの一部です

と、まぁこれだけのオッサンが
私に絡んでくるわけですが
こうなったら私にはもう
オッサンを引き寄せる何か
フェロモンとか後光があるのかもしれません

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ダッシュして逃げたのについてくる
素っ裸の彼は速かった

これが僕の毎日なんだなと
思ったら侘しくってまた散歩に出向く

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ご笑覧ありがとうございました

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