Apple Watchで朝のルーティンを習慣化する
Apple Watchの使い道
Appleの3種の神器と言えば、昔はiPhone・iPad・Macでしたが、最近ではパソコンを所有しない人も増えているので、iPhone・AirPods・Apple Watchという組み合わせの方がしっくりくるかもしれません。
私の場合、徒歩通勤をきっかけにAirPodsとApple Watchを買い足しまして、正直Apple Watchに関しては、購入直後は「金額の割に用途が限定されるガジェットだな」という割高感を禁じ得ませんでした。
それは、iPhoneのアプリと比べてApple Watchのディスプレイ上でできる操作が限られており、生活の中でそれほど必然性を感じないといった勝手な印象を持ってしまっていたからです。
その後、Apple WatchはiPhoneのように画面をタッチして操作するのが本領ではなく、バイブレーション通知と音声入力こそがその特性なのだと理解し、さらに毎朝のルーティンを習慣化できるようになってからは、自分にとって必須のアイテムとなりました。
今回の記事では、その習慣化に資するApple Watchの利用方法について書いてみたいと思います。
Apple Watchの便利さ
それでは本題の習慣化の話に入る前に、私がApple Watchを使ってみて便利だと感じている点をご紹介します。
私が現在使っているのはApple Watch SE(第2世代)で、最初はディスプレイが常時表示でない事が気になったものの、実際にApple Watchの画面を見るのは通知が来た時や自分から何か操作をする時なので、それも特に欠点ではないように思います。
むしろ、Series 8にある血中酸素や心電図といった機能にプラス2万円の価値を感じない人には、SEはとてもお買い得なモデルではないでしょうか。
ちなみに、私のおすすめの文字盤はモジュラーで、次のようにコンプリケーション(文字盤に表示するアプリ)を設定しています。
通知確認
Apple Watchを使っていて一番はじめに恩恵を感じるのが、各種通知を受けて表示する機能です。
バイブレーションにより通知を知らせてくれるため、仕事中でも自然に内容をチェックすることができます。
カレンダー(FirstSeed Calendar)
私はFirstSeed Calendarというカレンダーアプリを使っていますが、アプリに予定を入れて「通知」の設定をしておくと、指定したタイミングに通知をしてくれます。
さらに、5分後に再通知するというようなスヌーズ機能もあるので、Apple Watchを使うようになってから、会議などの予定を気にせず目の前の仕事に集中することができるようになりました。
LINE
LINEの通知を手元で確認できるのは、思った以上に便利です。
通知の表示で見ただけでは既読にはならないため、即答する必要がないものはしばらく未読のままにしておくということもできます。
音声メモ
次に、音声入力によるメモ機能についてです。
Apple Watchは直接身に付けるガジェットなので、生活の様々なシーンで活用ができます。
リマインダー
私はTodoアプリとして、Apple Watchと連携がしやすい純正のリマインダーアプリを使っており、歩いている時に何か思いついたというような場面では、Apple Watchからリマインダーに追加するメニューを呼び出し、音声入力でタスクを記録しています。
寝ていてもシャワーを浴びていても、Apple Watchさえ腕につけていれば直ぐに備忘用のメモが取れます。
ボイスメモ
純正アプリのボイスメモも、リマインダーと同じような使い方になりますが、こちらは鼻歌を録音するような用途で使えるので作曲する方には便利かと思います。
音楽再生
Apple Watchは、音楽プレイヤーのコントローラーとして使えば、iPhoneを取り出さなくても手元で操作ができます。
Apple Music
私は音楽アプリはApple Musicを使っております。
以前はSpotifyも使っていましたが、音質とApple製品との連携でApple Musicを選んだという感じです。
ポッドキャスト
床の拭き掃除をする時にポッドキャストを聴いています。
Apple Musicとポッドキャストが別アプリになっているため、前回聞いたところの続きから再生できるのが良いです。
電子マネー
地味に便利なのが電子マネーを使う時です。
私はポイントカードの類をほぼ使わないので、iPhoneを取り出さずにApple Watchだけで支払いが完了できます。
PayPay
Apple Watchで使っている電子マネーはPayPayです。
ちなみにSuicaについては、電車に乗る機会が少ないためApple Watch側には紐づけていないです。
健康管理
健康管理のためログを取りたいという人も多いかと思います。
Apple Watchをつけていると、様々なデータが自動で記録されます。
睡眠
iPhone純正のヘルスケアアプリに睡眠データが記録されるので、時々見返して生活リズムの改善に努めています。
スタンドアップ通知
1時間以上座りっぱなしの状態が続くと、Apple Watchから「スタンドの時間です」と通知がされます。
仕事中の息抜きにもなるので、通知のタイミングで体を動かすようにしています。
習慣化アプリとの連携
さて、上記の機能だけでも充分便利な製品ではあるのですが、自分が一番Apple Watchを買って良かったと思っているのが、Apple Watchと習慣化アプリの連携です。
そこで、習慣化したかった事を実現させるために私がやっていることをご紹介させていただきます。
朝活を取り入れる
いきなり意識高い系の話をして恐縮ですが、新たにやりたい事があれば、朝の時間帯に組み込むのが最もやりやすいと個人的には思っています。
なぜなら、仕事などで疲れた夜の時間帯に新しい習慣を始めるのはハードルが高く、また夜は突発的な残業等で邪魔が入る可能性も高いからです。
では、朝活をするためにはどうすれば良いのか?
ここでモチベーションのみに頼って行動しようとすると、大抵は失敗します。
私も過去、何度も挫折を繰り返してきました。
Routinery
「食事を食べたら歯磨きをする」のと同じくらい行動のハードルを低くすることができれば、朝活が成功する確率は高くなります。
そこでApple Watchと一緒に使うべき習慣化アプリがRoutineryです。
Routineryの使い方を簡単に説明しますと、例えば、毎朝散歩することを習慣化したい場合に、
朝起きる
カーテンを開ける
ベッドメイキングをする
着替える
顔を洗う
靴を履く
散歩をする
というような感じで、最初の簡単な行動をトリガーとして次の行動に繋げると、新しい習慣をルーティン化しやすくなることが分かっています。
このように習慣化に向けた行動のメニューをつくり実行するのに役立つアプリがRoutineryになります。
メンタリストDaiGoさんが解説した動画があるので、アプリを使う前にご覧いただくと習慣化の原理や効果が分かりやすいかと思います。
Apple Watchをトリガーにする
先にApple Watchの使い道のところでも書きましたが、Apple Watchの強みは直接身に付けるガジェットであるというところです。
朝の習慣化にRoutineryを活用する場合、Apple Watchなら次のような手順でスムーズにルーティンを始めることができます。
Apple Watchのアラームで目覚める
文字盤(コンプリケーション)に配置したRoutineryのアイコンを押す
朝のルーティンを押す
カウントダウン
最初のルーティンを開始
私がApple Watchのコンプリケーションの真ん中にRoutineryを配置しているのは、アラームから始まりRoutineryの起動をするハードルを極限まで低くしたいからです。
ルーティン開始後は、設定した時間を超過するとバイブレーションが教えてくれるので、行動のペースを掴むのにもApple Watchが役に立つことでしょう。
私のモーニングルーティン
次のスクショが、私が現時点で実際に使っているiPhoneで設定した朝のルーティンのメニューになります。
Routineryのアプリはアイコンもポップな感じなのでメニューを作るのも楽しく、
また、使っていくうちにルーティンの順番を入れ替えたくなった場合も、右上の編集アイコンを押すと編集モードになりますので、ドラッグ&ドロップで簡単に入れ替えることができます。
スクショ1:起床からの初動
起床してカーテンを開け、ベッドメイキング、机から小物を取り出し、バッグにガジェット類を入れ、身支度をする流れになっています。
ここでのポイントは、次の2点です。
ひとつひとつの行動を小さく設定する
生活動線を考えて次の行動に結びつける
スクショ2:習慣化したい行動
次に私が習慣化したかった運動と瞑想に向けて行動を繋げているのですが、拭き掃除は運動前に適度に体をほぐすアクションとして取り入れています。
また、運動をやりたくない日をできるだけ作らないよう、継続することを優先して時間は短めにしています。
はじめのうちは習慣化する行動を欲張って設定しない
「腕立て伏せ1回」とかで良いので習慣の鎖を繋げる
スクショ3:家を出るまでの行動
最後の身支度も「シャワーの後、ドライヤー」とかは書かなくても当然できるの
ですが、次のような理由で細かく設定しておくのが好ましいかと思います。
朝の全体の所要時間を正しく見積もる
何も考えずに次の行動に繋げる
Apple Watchの動作画面
ここからはApple WatchでのRoutineryの動作画面になります。
Routineryを起動させると、3秒のカウントダウンが始まり、なんとなく起きるという行動に弾みがつきます。
このカウントダウンについては、「5秒ルール」という本で提唱されている「5、4、3、2、1、GO! 」と唱えてベッドから飛び起きる方法と同じで、迷いを消して最初の行動に繋げる効果があると思います。
朝起床して最初の行動さえ開始できれば、あとはApple Watchのナビの元、自分で組んだルーティンに従い習慣の鎖を辿っていくだけですので、今まで三日坊主で辞めてしまった事が続けられるようになる(可能性が高まる)でしょう。
まとめ
上記に書いたやり方は、機械に動かされているみたいで嫌だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、Apple WatchとRoutineryの連携により行動のハードルが低くなるのは、悪いことではないと私は思います。
良い習慣を続けていく事ができるようになったあなたは、あらためてこう思うはずです。
「Apple Watchを買って良かった」と。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
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