同じ季節に

一年前の今頃も 同じように
背中を丸めて歩いてた

駆け足で通り過ぎる秋が
冬へのバトンタッチを急ぐように
冷たい風を運んでくる

残り少なくなった枯葉が
風に乗って舞い落ちる

一枚の葉っぱが 僕の肩に降りた
同じぐらいの確率だったのかな
僕と君が出会ったのも

そんな出会いだから
この街から 消えたのかな
僕に 何も告げずに

今年も強い風が吹くと
黄色くなった葉っぱが 宙を舞う
でも 僕の肩には降りてこない

一年前の今頃も 同じように
背中を丸めて歩いてた

今年は
ズボンのポケットに突っ込んだ手を
出すこともない

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