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特大ブーメランが刺さった日テレ

ドラマ「セクシー田中さん」の原作レイプ問題で、
外部に事情説明しないと表明していた小学館も一転、
編集部が独自のコメントを発表。
また、脚本家の方もインスタで心境を告白した。
次は日本テレビのターンだ。
私は個人的に、このニュースが非常に気になっている。

私は誰がどうしたかの追求ということよりも、
日本テレビが、報道番組等で他者に「説明責任」を迫る立ち位置がある訳で
このトラブルに対し、日本を代表する企業として、どう落とし前をつけるのか
に注目している。


聖書には興味深い小話がある。

イエスはオリブ山に行かれた。 朝早くまた宮にはいられると、人々が皆みもとに集まってきたので、イエスはすわって彼らを教えておられた。
すると、律法学者たちやパリサイ人たちが、姦淫をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、 「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。 モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」。 彼らがそう言ったのは、イエスをためして、訴える口実を得るためであった。
しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。 彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」。 そしてまた身をかがめて、地面に物を書きつづけられた。 これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。
そこでイエスは身を起して女に言われた、「女よ、みんなはどこにいるか。あなたを罰する者はなかったのか」。 女は言った、「主よ、だれもございません」。
イエスは言われた、「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。今後はもう罪を犯さないように」。

ヨハネの福音書 8章

イエス様が何も語らずに地面にかがんで、
口論をしかけてきた奴らの「罪」を指であらいざらい書いていたもんだから、
誰も何も言えなくなったという話。
現代風にいうとTwitter(現X)で誰かを叩いてる人の罪を投稿するようなものだろう。このお前がいうな感は、話として最高だ。

そして、もうひとつ。

人をさばくな。自分がさばかれないためである。 あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、あなたがたの量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。 なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか。 自分の目には梁があるのに、どうして兄弟にむかって、あなたの目からちりを取らせてください、と言えようか。 偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。

マタイによる福音書7章

誰かの罪を指摘すると、自分の罪も指摘されるという法則だ。
この法則は、日常を注意深く観測していると本当にその通りで嫌になってしまう。
私もこの記事がそうならないように気をつけたいものだ。

タイムリーな話題で言うと、ダウンタウン松本人志のあれこれを意見しておきながら自分も同じようなことをしているような感じ?!
(もっとも、あれは国が報道されたくないことがある時に使う国民へのまき餌でしかない訳だが)


今の所、日本テレビ側の対応はフリーズ状態だ。
日本テレビがHP上で出しているコメントでは、
日本テレビの「責任」で制作・放送を行なったと主張している。
それならトップの責任者が表に出てきて何か言ってくれたらいいのにと思う。
このままでは、全面で名前を出して仕事をしている社員が矢表に立たされているようで気の毒だ。
HP上のコメント数行のみとは、あまりに愛のない対応なのではないか。
終わりの時代の特徴として「また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。(マタイによる福音書24章)」とイエス様は語った。

聖書によると愛は「寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える」だそうだ。

この精神がみんなの中にあったのなら、どういう世の中になっていくのだろう。
私はいまいちこの愛っていうものがピンときておらず、
わからないでいるが、せめて人の血が通った対応を切に求めたい。

自分の作品として脚本まで執筆し最期まで責任とろうとした原作者 芦原さんと、
責任という言葉を使いながらも責任をとろうとしない日本テレビ。

このまま沈黙を続けるならば、この先、日本テレビの報道番組で他者に対し「説明責任」と言ったところで虚しく響くだけだ。





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