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自分を主人公にしてくれる音楽

あなたが、「あぁ、この曲に出会えてよかった!」と心から思えるのはどんな曲ですか?

「この曲の良さ、みんなに伝えたい!」と思って、メロディや歌詞、ギターの音色やリズムについてどれだけ力説してみても、全然伝わらない。
という経験、覚えがある人も多いのではないかと思います。

私はどんなに落ち込んだ時もいつも音楽に助けられてきたので、
「どうにかしてこの良さを分かってほしい」といわゆる"J-POP"しか聴かない友人に布教しようとしてきたのですが、全然だめなのです。

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私が心酔してきたバンドはたくさんありますが、その中でも「これは!」と思ったのがYogee New Waves。

この「CLIMAX NIGHT」は世紀の名曲だと密かに思っています。
(思っている人沢山いると思うけど笑)

自分がなぜYogee New Wavesの曲に惹かれるか、いい音楽って何かずっと考えていたのですが、なかなか上手く言語化できずにいました。

ですが先日、安藤裕子の15周年記念LIVEに行ったとき、ねえやん(=安藤裕子)のMCを聞いて、「ああ、こういうことか」という言葉を見つけました。

それは、「いい音楽は、自分を映画の主人公にしてくれる」ということ。

ねえやんは、「ポップスは大衆が夢を見る場所である」と言ってましたが、「そう、それ!!」とめちゃくちゃ共感いたしました。

「主人公にしてくれる」なんてクサい言葉ですが。ほんとに。

いい音楽とは、自分が「あの時」感じた超個人的な気持ちや、その時見た風風景の色彩や、空気の温度や、匂いなどあらゆるものにスポットライトを当てて呼び起こしてくれる音楽なのではないかと思います。

「あの時」は過去の場合もあれば、現在、さらには未来(つまり曲を聴くことで新たな感情が引き出される)の場合もあるかもしれない。

何でもないちっぽけな自分の感情に、光を当ててくれる。

つまり、いい音楽は、超個人的な記憶や感情にリンクするものなのです。

それぞれが経験してきたことは全然違うから、自分が「これだ!」と思ったものがすんなり他者に伝わるはずないのです。それぞれでいいのです。反省。


でも、音楽を通じてそういう超個人的な感情が引き出される経験とかそういう聴き方をしている人はそれほど多くないのかも。

「歌詞のこの部分、すごい共感できる!」とか「このギターソロめっちゃ超絶技巧」とか、言葉でちゃんと説明できる表面的なことは音楽の真の魅力ではない(と私は思う)。

「考えるな、感じろ!」の精神が大切だと思うのです。(?)


あなたには、「自分を主人公にしてくれる」音楽はありますか?

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この世界には、どうやったらこんな曲が書けるんだシリーズがたくさんありますが、サニーデイのbaby blueもやっぱりすごいなあ。いいなあ。



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