【詩】夜の花の贈り物
花のランプが照らす
夜の夢の中だけど
私に花を、ありがとう
これで闇夜も平気です
一人きりでも平気です
花をもらうのは久しぶり
なんて嬉しいことでしょう
お礼をさせて
あなたに何かあげたいわ
夢の中なので何も持っていないけど
それでも何かあげたいの
スカートのポケットの中を探す
ごそごそごそ ごそごそごそ
夢だから、ほら
プレゼントの箱が出てきたわ
中身は私も知らないの
でもたぶん、きっと良いモノが入ってる
軽いから
虹とか霧とか雲とか
そんなものが入ってる
開けたらじきに消えてしまうもの
なんでもじきに消えてしまうわね
* スタエフで朗読しました
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