生活に必要ないけど欲しいもの①
先だってマイホームを購入した。するとこれまで見向きもしなかったインテリアに興味が出てきた。
我ながらなんともミーハーなものだが、YoutubeでオシャレVlogを見ては、こんな素敵な生活が出来たらナアと我が家を見渡して思う。
生活する上では必要ないが、いつか欲しい”ちょっと素敵なもの”を下記に列挙する。仕事に疲れ神経をすり減らすと物欲が消え去るタイプの人間であるため、以下を備忘として記す。とりあえず5つくらい。
なお超有名プロダクツしかないため、そりゃみんな欲しいだろうよというのは御愛嬌で。
Turning Tray (by ARCHITECTMADE)
ただのお盆がなんと税込49,500円!(2024年2月現在)
ただのお盆ではない。フィン・ユールというものすごいデザイナーがデザインしたオシャレなお盆の復刻販売品だ。リバーシブルで両面使えるので気分によって色を使い分けることが出来る。でも機能的にはお盆だ。我が家で現役働いている無印のタモ材トレー(数年前に購入。廃盤になるタイミングの在庫処分セールで500円くらいだった)に比べて、価格分の99倍機能的に勝っているかというとそんなことはない。載せた料理が永劫に冷めないとか、傾けてもひっくり返しても中身がこぼれないとか、そういう機能的上位性はない。両面使えるという点で、ほんのちょっぴりアドバンテージがある程度だ。
そもそもお盆には熱い料理皿や水滴のついたグラスを置くので、高価すぎると気を遣ってしまいガンガン使いにくい面がある。熱々のあんかけをこぼしてラミネート加工をジュッとしたり、なみなみ注いだ牛乳を盆上でひっくり返して木を腐らせるとか、そんなことを考える時点でこのお盆を迎え入れるのは向いていない。
でもオシャレなんだよな~! 欲しい!
APOLLO PORTABLE (by STUDIO 0405)
小さなテーブルライト。コードレスで持ち運びが簡単。周囲をふわっと照らすかわいいキノコ型ライト。
価格は税込46,200円(2024年2月現在)。全然かわいくない。
正規取り扱い店であるHAY直営店の店内で見かけて一目ぼれしてしまった。手に取り、値札を見て、そっと元に戻した。涙。
ネットで画像で見るよりも実物はなんだか数倍オシャレだった。ツヤツヤしすぎない、とろみのある乳白色のガラスにふわっと浮かび上がる電球色は温かみがあった。洗練された空気を醸し出していた。ファーストインプレッションがネット越しだったらここまで欲しいと思わなかったかもしれない。正直ライトがついていない状態のプレーンな商品画像だけを見ていたら「なんだこの珍妙なオブジェは……」という感想を抱いていたと思う。
正直手元を照らす灯りとしては心もとないし、作業のお供にするタイプのライトではない。ぬくもりの演出のためだけに諭吉5人分と思うと、率直に言って躊躇われる価格帯だ。
でも欲しいんだよな~!
Flowerpot VP9 (by &Tradition)
ヴァーナー・パントンというすごいデザイナーがデザインした照明器具をポータブルライトに焼き直したアイテム。
価格は税込37,400円(2024年2月現在)、ちょっと安い!
そんなことはない。
オシャレVlogをYoutubeでだらだら見ていたら背景にちらりと映ったこのライトに心を掴まれた。インテリア無知蒙昧人間には基礎的な知識がない。しかし本作はあまりにも有名であるため、傘が丸いライトとかポータブルライトとかで検索したらすぐにヒットした。
VP3というサイズが大きなものもあるが、個人的にはVP9の控えめなサイズがちょうどよいと感じる。枕もとのサイドテーブルやちょっとした飾り棚(そんなものはない)の一枠にそっと納めたら素敵だろうなあと妄想している。
マットな質感の金属が大好きなのでマットホワイトかマットライトグレーが欲しいと思いつつ、まだ実物を見たことがない。見たら勢いで買ってしまいそうな自分がいる。我が家には庶民の味方IKEAの間接照明が既にいくつかスタンバっている。照明そんな何個も要らんやろ! 要らないと思う。
でも……あったら……素敵やん……!
USM Haller (by USM Modular Furniture)
パーツの組み合わせでカスタマイズ出来るすげえ高い無印良品みたいな家具シリーズ。うそ無印もそんな安くはない。
2段組サイドボードで税込144,060円(2024年2月時点)! といいつつ家具だと思えば正直そこまで高いわけではないと思うが、しかし天然木とかファブリックの塊でもなしスチール製でこの値段……ッという感覚はある。
さらに言うとモジュラー家具のよいところはカスタマイズ性が高いところで、自分もデフォルトの奥行37cmではなくカスタム品の奥行25cmのサイドボードが欲しくて、全体がホワイトで、天板はガラスがよくて……とかやり始めるとあっという間に予算が天元突破する。そこそこ出回っている家具なのでリサイクルショップでも取り扱いを見るが、ドンピシャ品が欲しいとなると新品をカスタム購入する他にない。
白いオープンラックが欲しいならカラーボックス買えばよくなあい!? と理性がうるさい。スチール製で言うなら無印のスチールユニットシェルフはかなり良い選択肢だと思う。そもそもUSMハラーを初めて見たとき、受けた印象があまりに”四角いハコ”で面食らった記憶もある。
でもなんか遅効性の毒のようにじわじわ欲しくなってきちゃって……
Cesca Arm Chair (by Knoll)
マルセル・ブロイヤーというすごいデザイナーの代表作。今はKnollという家具メーカーから販売されている。
税込198,000円(2024年2月現在)!? この前まで15万くらいじゃなかったか!? すべてが超速で値上がりしていく……
ラタン素材が結構好きで、背もたれ部分のほどよいアジアンテイストを木材の黒い塗装がピシッと引き締める雰囲気がいいなと思っていた。韓国インテリアでよく登場するイメージがある。
名作チェアのためリプロダクト品はいくらでもあるが(ここではリプロダクト自体については論じない)、リプロダクト品は背面のスチールパイプが、曲げ加工ではなく別のパイプを溶接することによってアームを支えているものが多い。これは一本のパイプで成り立つデザインが美しいんじゃないのか……!? と思うが、そのこだわりで値段は十倍である。無い袖は振れんて。
一人暮らしにそんなに何脚も椅子が必要かというと、まったくそんなことはない。正直インテリア初心者一年生はIKEAで8500円の椅子一脚買うだけでこんなに高い椅子を買っていいのか!? と清水の舞台から飛び降りる気持ちだった。座るという機能には変わりがないし、確実に必要ない。
でもこのデザインめちゃくちゃ好きで……いつか欲しい~~~!!
欲しいものは無限にあるが、金銭は有限である。以上。
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