サンバーストクロックのリプロダクト品(ジャンク)を修理する_前
タイトルの通りの日記である。
まず、サンバーストクロックというのはこれ↓
ジョージ・ネルソンというなんかすごいデザイナーが、1948年〜頃にオシャレな壁掛け時計をたくさん生み出した。その中のひとつがこの「サンバースト クロック」だ。Sunburst、つまり太陽がピカーッ！！！！！となっている様を想起させるトゲトゲが特徴的で、オシャレ生活系Vlogやインスタの背景に写り込んでいるのを度々見かける。かくいう自分もオシャ動画の背景に小さく映ったそれを一時停止でガン見しながら「トゲトゲ 時計 おしゃれ」とかで必死に検索して名前を知った。Google Lensを使え。
リンク先を見ればお分かりの通り、定価6〜7万円する。というか2023年末頃に同サイトを見たときは55,000円くらいだった気がするが、いずれにせよ高額というか、諭吉を壁に磔にするようなものだなあという感想が先に出る。感性がさもしい。
ところでこの時計も例に漏れず、ミッドセンチュリー（20世紀半ば）の名作なので、どんどこリプロダクト品が作られている。リプロダクト品自体の説明は割愛する。
個人的には素晴らしいデザインが富者だけの特権に留まらないというのは良いことだと思う一方で、そこにリスペクトはあるのかとかなんか、訴訟起こされているところもあったり、まあ色々ある。とはいえ明らかに名作プロダクトにインスパイア（マイルド表現）されたIKEAがだ〜い好き！な時点で自分の気持ちなんぞえらい都合がええなという感じ（最近のIKEAはデザインそのままではなく、一捻り加えて明らかにIKEAプロダクツということがパッと見でわかるようにデザインされているため、セーフ！ というお気持ち免罪符を手の中でｸｯｼｬｸｼｬに握りしめている）
結論は各々が考えて上手いこと付き合えばいいという話しだが、やっぱなんか……デザインまんまのリプロダクトを買うのはなあ……！？みたいな感情があった。ちなみにサンバーストクロックのリプロダクト品はおおよそ7,000円～20,000円くらいである（※1）。時刻はスマホで確認する民としては、けっこういいお値段だなという感じ。
※1）サンバーストクロックに限って言えば、Vitra社が出している6~7万円のものが正規品とのことだが、ヨドバシドットコム等で取り扱いのある定価19,800円のものには、ジョージ・ネルソンの版権を持っているKIRCH INDUSTRIAL CO.LTDからの復刻品という説明文がある（なお製造販売元はVerichron社）。世間的にもVitra社が流通させているものが正規品、かつVerichron社製のものはリプロダクトという共通認識はありそうだが、この辺りよくわかっていない。何？
そんなこんなでいつか欲しいけど一生買わなさそう～と思っていた矢先のことだ。
リサイクルショップで、サンバーストクロックのリプロダクト品（ジャンク）と運命的な出会いを果たしたのである。
ジャンク品である。時計が壊れているらしい。価格は2000円くらい。やっす！ ちなみにメーカ刻印などはなかったのでどこの会社のリプロダクトかは不明。
カラーは本家でいうところのマルチカラー（カラフルなやつ）。自分は黒が欲しかったので、マルチカラーかあ……と思ったところで閃いた。
これ修理して自分で好きな色に塗装すればいいんじゃね？
なにせジャンク品である。このままだとただの壊れた時計だ。まあサンバーストクロックを実用目的で買う人間はおそらく少数派（だいたいはウォールアート目的だと思う）で時計部分が壊れていても別にそのうち誰かが買っていったとは思うが、それにしたってアイデンティティを喪失している姿にはどことなく哀しさを覚える。人間は傲慢。
DIYなどは完全素人だが、やる気はある。壊れたものをいじくりまわすのは楽しいし、2000円ならまあ最悪どうにもならなくたって諦めもつく。ついでに言うと6,7万もする時計なら好きな色に塗装するなんて絶対できないが、これなら気兼ねなく魔改造できる！（完成されたデザインへの冒涜と言われると本当にごめん） なんなら部屋のインテリアに合わせて模様替えのたびに塗装しなおしたって良い。
それはもうウッキウキで購入した。
で、いきなりこれが修理後の姿↓（修理前の写真撮ってなかった）
ひとまずベーシックに黒に塗ってみた。現在自宅のインテリアをこねくり回している最中なので、バランスを見て後々色を変えようと思っている。
塗装もあれこれ試行錯誤した結果、写真では一切伝わらないが満足の行く出来栄えになった。たのし～！
後編では具体的にどういう修理や塗装をしたか書く予定。
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