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痴漢にあってしまったあなたへ ー自分にできることや証拠は?ー

私は元警察官で、mimosasの「#知ることで変えられる未来がある」という思いに共感し、活動に加わりました。都道府県警察・警察庁における実務経験を活かし、「知る」一歩となる正確な情報を、mimosasと一緒に発信していきたいと思っています。 痴漢被害にあってしまったあなたに、 伝えたいことが3つあります。 1. 被害にあってしまったことについてあなたに落ち度はないということ。2. 痴漢は犯罪で、我慢しなきゃいけないことでも、笑って流さなきゃいけないことでもなくて、あなたの

あのときのセックス、ムリしてなかった?

「本当はしたくなかったけれど、相手の機嫌が悪くなるのが怖かったから」 「断ったのに聞いてくれなかったから」 「イヤだと強く言ったら嫌われると思ったから」 性暴力の被害者のケアに携わる臨床心理士、斎藤梓先生の元には、全国からさまざまな声が寄せられる。中でも多いのが、友人や上司、部下、パートナーといった「身近な人」から性暴力を受けているという相談だ。 令和2年の内閣府の調査によると、性被害のうち約7割が「顔見知り・パートナー」から受けた被害。一方、たとえ相手の行為がイヤだと感

そのセックス、相手は本当にハッピー?

女性の13人に1人が、男性の67人に1人が「無理やり性交などをされた経験がある」(内閣府調査)と答える日本。中でもパートナーや親、友人といった顔見知りから被害を受けた人の割合は約70%だ。 なぜ身近な人からの性暴力が多いのか。性暴力の被害者のケアに携わる臨床心理士斎藤梓さんは、大人の被害の場合、加害者と被害者の「認識のギャップ」に理由がある場合があると話す。 加害者は「セックスだと思っている」。でも被害者にとっては「暴力」。相手との関係性を勘違いしたり、相手の状況や気持ち

曲がってしまった背中、愛せなかった身体。 #わたしとあなたを愛すること

【注意】性暴力の表現があります。 2020年8月、私は有志のメンバーと共に「mimosas(ミモザ)」というメディアを立ち上げた。mimosasとは専門家チームと一丸となって、性暴力被害や性的同意について発信するメディアであり、”NO means NO”が当たり前になる社会を目指して、日々活動をしている。 mimosasのなかで伝えている1つの大きなメッセージ、「あなたのからだは、あなただけのもの」とか「わたしのからだは、私だけのもの」という言葉は、私自身がずっとずっと言

あなたの身体を守れなかったのは、あなたのせいじゃない

「わたしが露出しすぎてたから」 「ぼくが抵抗できなかったから」 「わたしが怖がって何もできなかったから」 「ぼくが飲みすぎたから」 あなたの身体を守れなかったのは、決してあなたのせいではありません。 日本では、10人に1人の女性、67人に1人の男性がレイプを経験しています。そのうちの89%が異性から、3.7%が同性から被害を受けています。(※1) 性被害というと「女性の被害」として感じてしまいがちですが、実は被害者は女性だけでなく、男性や子どもが被害を受けることも多くあ