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<『グッド・ワイフ』公開に寄せて>

前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。

今まで公開してきた作品の監督やキャストの来日の裏話を連載しようと思っていたのですが、本日公開した『グッド・ワイフ』の準備に忙殺されておりました。

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今回はこのコロナ禍の影響をモロに受けてしまった『グッド・ワイフ』について。『グッド・ワイフ』はメキシコの1980年代のセレブ主婦の栄枯盛衰をスタイリッシュな映像で描いたドラマです。アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』からちょうど10年後のメキシコシティが舞台です。


1982年にメキシコを襲った経済危機によってセレブ主婦の生活が一変していく様を、主婦仲間たちとのマウンティングバトルを通して描いていますが、経済危機が日常生活に与える影響の描写が、今まさに私たちに振りかかっているコロナ禍の状況と重なるところもあり妙にリアルなんです。


そしてこの映画は経済的にも精神的にも自立していない女性が、依存している夫なり家族なりが経済的に破綻した時に、いかに脆いかを描く事によって、女性の自立を促しているとも言えます。


また、セレブ主婦たちのマウンティングバトルも、現代に通じる「あるある」描写がいっぱいで怖くて面白いのですが、80年代のファッションもこの映画の見どころの一つ。特にバブル世代を謳歌した50代〜60代女性には、FILAのテニスウェアを始めとするブランドや、肩パッドの入ったドレスやジャケットなど、懐かしいアイテム満載でお楽しみいただけるかと。当時の上流階級の家のインテリアも目の保養になりますよ。

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『グッド・ワイフ』は『ROMA/ローマ』と同じ年に公開されたため、メキシコアカデミー賞で『ROMA/ローマ』と賞を分け合うほど評価が高く、日本のマスコミの評判も上々で、特に女性評論家、ライターさんに気に入っていただけて、沢山の媒体でご紹介いただけました。


プロモーションで来日予定だったアベヤ監督と主演のイルセ・サラスは、残念ながらコロナで来日中止となってしまいましたが、オンライン取材やオンライントークイベントで時差にも関わらず積極的に協力してくれました。


そしていよいよ公開!という時に、ここ数日のコロナウィルス感染者急増!
その影響か、本日東京・名古屋・京都・大阪の4都市で初日を迎えましたが、荒天も相まってなかなか厳しいスタートとなりました(涙)。


映画館は換気も厳しく管理されている安全な空間です。

どうか皆様、映画館にいらしてください!



映画『グッド・ワイフ』YEBISU GARDEN CINEMAほか全国絶賛上映中!!

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