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コンプレックスにさよならを
今日は朝から予約していた形成外科へ行ってきた。皮膚科、形成外科、美容皮膚科、内科を掲げて開院されている近所のクリニックだ。
目的は、わたしの右頬にある大きなほくろを切除してもらうためだ。
物心ついたころには、わたしの顔にあったこの大きな目立つほくろ。
ひとつだけではなく、目立つものが右頬にみっつ、小さなものも多数。
思春期になると、鏡や写真を見るたびに、『ほくろがなかったらなぁ、、、』と思ったりした。
図工や美術の自画像の課題も好きではなかった。ほくろを描くのが嫌だった。
ほくろのことでいじめられたりはなかったけれど、からかわれたことは何度かあったし、今でもその時のことを思い出してしまって、心が痛くなることがある。
それでも、わたしのことを好いてくれる人もいたし、かわいい、きれいだといつも褒めてくれる友だちもいたし、結婚もしたし、家庭も持って、ほくろはコンプレックスではあるけれど、こんなわたしもいいかと思いながら、現在にいたるのだが。
なぜ、やっぱりほくろをとろうと思ったのか。
それは心のどこかに、ほくろがなかったら、、と思う自分がいつもいるから。
ほくろを切除して、確実に傷跡は残ると思う。
それでも、とりたい、と日に日に思うようになり、良さそうな近所のクリニックへ診察の予約を入れたのだ。
そういえば以前、長女に
「おかあさん、ほくろとりたいんだよね。マスクしててさ、外したときに大きなほくろがあったらビックリしない?」
と、何の気なしに話したら、驚きの答えをくれた。
「え?おかあさんかわいいな!って思う!」
この長女の言葉がどんなにうれしかったか。
わたしの心にずっとくすぶっていたモヤモヤの霧が、パァッと晴れたような。あたたかい光のような。
わたしは、長女とのこのやりとりを、死んでも忘れないと思う。
そんなこんなで、今日はクリニックへ相談に行き、先生も気さくなやさしい方で、来月末の引っ越しに間に合うようにと、今月末に手術してもらえることになり、右頬にある目立つほくろ3ヶ所をとることにした。
夫は、「僕だけのかわいいほくろなのに〜」と言っているけれど。笑
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