教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)_Vol752

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1  大事なリズム


月曜日の朝は大忙し。
大忙しだけど、くるくる動いているのが気持ちいい。

土曜日と日曜日の朝は、のんびりモード。
何をするのも時間がかかる。
平日と同じリズムで動けばいいのに・・・。
リズムが崩れると取り戻すのが大変だ。

同期型の「オンライン授業」には、「リズムを作る」という効能もあると「『あたらしい学び』のつくりかた」(学芸みらい社)で堀田龍也氏が言っていた。
ただ、コロナ禍で、7月にzoomのようなものを使ってオンライン授業が出来たのは、全国で15%。小学校8%、中学校10%(文科省2020.07.18調査)
リズムが崩れていた子達がいっぱいいたのだろうなあ。

2 オンライン授業に必要な教育技術

日本中で、小学生1人に1台のPCが届きはじめている。
もうすぐ本格的にスタートする。
オンライン授業に必要な教育技術について、谷和樹氏がいくつかのポイントを示している。
〔引用〕___________________
オンラインでは「確認」が難しいです。本当に子どもが作業したのか、本当に子どもが書いてくれたのか、声を出しているのかという確認の技術がいるでしょう。
また、もっと褒めなきゃダメです。オンラインでは、対面の授業より、もっともっと奮発して褒めてあげないと、子どもたちは自信をもてません。だから「100倍くらい褒めましょう」という感じですね。
『あたらしい学び』のつくりかた」(学芸みらい社)
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こうした技術についてもっともっと学びたい。

3 オンライン授業から生まれたドラマ

オンライン授業だからこそのドラマを、堀田龍也氏が教えてくれた。
〔引用〕___________________
渋谷区で、不登校だった子どもたちがオンライン授業になったら参加できるようになり、だんだん子どもたち同士が仲良くなり、そのまま学校に来れるようになったケースがある。でも、始まったらやっぱり来れなくなった子どももいました。つまり、人間関係が直接すぎたり、密すぎたりするときついと思っている、そういうメンタルをもっている子どももいるのかなと思います。
『あたらしい学び』のつくりかた」(学芸みらい社)
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このドラマを読み、オンライン授業という形態が、1つの教育技術となることで、どの子の力も伸ばす教育が実現していくのだと思った。


また、赤坂真二氏が愛知県のオルタナティブスクールを紹介している。「ランドセルを買うお金でタブレットを買ってください」という入学条件を出しているスクールだ。赤坂氏が提案しているように「こういった施設と情報交換を通して学び合う」ことで、公立学校のクオリティが高まると思った。

4 子どもたちの力が最大限に引き出される教育

今回の鼎談をまとめた佐藤和紀氏は、「誰1人取り残さない学びを『教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)』を通して実現する」と言っている。
教育のデジタルトランスフォーメーションを日本語で言うとなんだろう。
ちゃんと解説が書いてあった。
「子どもの力を最大限に引き出すために、デジタル技術をデフォルト(通常)として活用し、より効果的な教育を実現すること。」
子どもたちの力が最大限に引き出される教育!

吉田松陰が、今の教育をみたらなんというだろう?
芦田恵之助が、今の教育をみたらなんというだろう?
「石に咲く花」の著者田村一二が、今の教育をみたらなんというだろう?

こんなに素晴らしい教育環境が整えられているのだ。
しっかり活用する技術を身につけなくては!