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脳への圧迫から解放される_Vol759

「いかに読まないか」が頭から離れない。

〔引用〕___________________
「いかに読まないか」

情報は洪水のように増加するのだから、情報処理の技術を心得ておかないと、白痴のように翻弄されることになりかねない。
情報過多で、しかも処理する時間・空間が不足がちになるなら、情報を取捨選択する能力がこれからの世の中を生きるためには重要な意味を持ってくる。取捨といっても、情報社会では、取よりも捨の方が率が圧倒的に多いのだから、要するに「いかに読むか」よりも「いかに読まないか」の技術の方が大事というべきだろう。そうすることによって、取の方を有効に活用することだ。
「考える技術・書く技術」(板坂 元 講談社現代新書)
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毎日、YouTube、様々なSNS、メール、LINE・・・が嵐のようにやってくる。
板坂は、「情報」が整理できないと、「翻弄される」と表現している。
スコット・ソネンシェインは、「 Joy at Work」(河出書房出版)において、次のように表現している。
〔引用〕___________________

まず、モノがあふれた環境にいると、脳への刺激も多くなります。その量が多くなればなるほど脳を圧迫し、自分にとって本当に大切なこと(ときめき)を認識し、経験し、味わうことが難しくなるのです。

2つ目の理由は、あふれたモノや情報、スケジュールに圧倒され、仕事において自分に主導権・選択権があるという「コントロール感」が失われるため。主導権・選択権を持って行動することができず、自分の夢や目標のために仕事をしていることを忘れてしまい、仕事へのときめきが消えてしまうのです。
「 Joy at Work」(スコット・ソネンシェイン 河出書房出版)
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YouTube、様々なSNS、メール、LINE・・・等々、情報過多で刺激が多くなると、脳が圧迫されるなんて。そうだ、子ども達には、ゲームの情報も山ほどやってくるだろう。

情報を取捨選択する方法を教えるのは重要なことだ。

新学習指導要領には次のようにある。
これまで、新しい時代に必要な力として「読解力」と「創造力」にばかりが気になっていた。

〔引用〕___________________

社会の情報化が急速に進展し、経済社会に変革をもたらしているとともに、情報通信機器が広く個人にも普及し、誰もが情報の受け手だけでなく送り手としての役割も担うようになり、日常生活も大きく変化している。そうした中で、大量の情報の中から取捨選択をしたり、情報の表現やコミュニケーションの効果的な手段としてコンピュータや情報通信ネットワークなどを活用したりする能力が求められるようになっている。同時に、ネットワーク上の有害情報や悪意のある情報など情報化の影の部分への対応も喫緊の課題である。更に、情報手段を効果的に活用して、多様な情報を結び付けることで、新たな知識や情報などの創造・発信や問題の解決につなげていくといった、情報社会の進展に主体的に対応できる能力が求められている。
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大量の情報から取捨選択する力って、すごく大切だ。
「情報の取捨選択」の授業とは、どんな授業だろう。


①社会科 雪小モデル(向山洋一)
②図書館の十進分類法
 大量の本をカテゴライズして、その中から選ぶ
③学テ国語B問題 ── 答え方スキルを育てる授業の布石(椿原正和)
 「4択問題の時には、4つの中から明らかに違う1つを消させる」方法もある。
 多すぎる情報の中から、明らかに違う情報を削除するのだ。

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