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世界の聖地たるにふさわしい国 _Vol439

2007年 観光立国推進基本法 施行、観光立国推進基本計画を閣議決定
2008年 観光庁 設置
2009年 TOSS教師が、全国全ての市町村(1,810市町村)の観光テキスト作成
    第1回 観光・まちづくり教育全国大会 参加者900名
向山洋一氏は次のように言います。

〔引用〕___________
観光立国の教育は、教師にとっても魅力的である。
それは、自分の住んでいる地域の宝ものさがし、すばらしさ さがしだからだ。
両親に聞き、祖父母に聞く。地域の古老に聞く。
史跡などを調べる。歴史のみならず、農業、工業、自然の良さを調べる。
それを「観光パンフレット」「ポスター」「手紙」「ホームページ」「スローガン」「絵」などに表現するのである。
「教育トークライン」2009.1より抜粋
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「子ども観光大使」は2011年にスタートしました。
地域の宝物探しをし、調べ、表現してきた子ども観光大使が、
2019のラグビーW杯、2020のオリンピックでは何か活躍できる場があるといいなあと思ってきました。
2020のオリンピックはどうなるかわからないが、こんな時だからこそ
地域の良さを伝えあい、みんなが元気になるような取り組みができたらいいなあと思います。
ところで
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日本は世界一の観光国家になれる
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と言っていた人がいます。
〔引用〕____________
このことは、日本のためだけでなく、日本ほどの景観に恵まれていない世界の人たちのためにも、やらなければなければならないことである。
考え方によっては、日本は世界中で1番価値の高い、いわば観光資源に恵まれているといえよう。
そのためには単に自然の景観が美しいというだけではいけない。いわば世界の聖地たるにふさわしく、物心ともにあらゆる面において高く評価される国にならなければならないと思う。
つまり、すばらしい町並み、すばらしい施設、すばらしい環境をもつ国にしなければならないということになる。
それだけではない。何よりも国民の心を養い高めなければならないし、マナーも世界一にならなければならないと思う。
世界の人びとが日本を訪れ、日本の人びとの心に感銘し、日本の生活に教えられるところがある、そう感じさせるような国にしなければならない。
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日本には、観光国家になる資源・素材・素質があります。
ただ、そのままでは、観光国家とは言えないので、整えることや教育することが必要だと言っています。
こんな内容です
〔引用〕__________
国民の心を養い高めつつ、一方で国土を整備し、自然美を開発し、あわせ町並みや施設環境をととのえていわゆる都市美を創造するということはいまだかつてない大きな国民的事業であり、もしこれに成功すれば日本は長期にわたって一大発展をとげることになる。
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地域の良さを見つけ、物心ともに高めていこうという発想
すごいなあと思います。
この考え、いつ頃の、誰のものだと思いますか?
いつ
1974年(昭和49年)。
観光立国推進基本法 施行されたのは2007年です。
その時、観光基本法(昭和38年)の全部が改正されました。
昭和38年の観光基本法を読んでみました。
観光立国推進基本法 に比べて「国際競争力」という点は強く書かれていませんでした。
1974年に、国際競争力No.1になることができると提言しているのがすごいなあと思いました。
だれ
これを提案していたのは、松下幸之助です
昭和四十九年『崩れゆく日本をどう救うか』
先人の叡智をしっかり学んで未来につなげていかなくてはと思います。