【発達障害】ADHDの話し方の特徴
こんにちは、ADHD当事者のみもです。
今回は発達障害であるADHDの会話の特徴8選をお話ししていきます。
①思ったことを口に出さずにいられない
ADHDの人は衝動的な行動や言動をするという特性があり、思ったことをなんでも口にしてしまいがちです。
例えば友達に対して「あれ、太った?」と聞いたり、友達が大好きな芸能人に対して「えーどこがいいのかわからない」と発言してしまったりします。
失言をしてすぐに「あっ、まずいこと言っちゃった!」と自分で気づく人もいれば、相手が怒りだしてから気づく人もいます。
②話題が変わりがち
ADHDの人と話をしていた時、突然まったく違う話をしだして驚いた、という経験をした方も多いのではないでしょうか。
例えば道端に猫がいた時に
私「あ、猫だ!」
友「本当だ〜かわいい〜」
私「バレー男子って強いよね!」
友「え、なんで急にバレー??」
こんな会話になることがあります。
なぜこうなるのかと言うと、ADHDの人は頭の中で無意識に連想ゲームをしがちだからです。
猫を見た瞬間、
道に猫が多い国といえばギリシャ…
ギリシャといえばオリンピック…
オリンピックといえばバレー…
といった感じで、瞬時に連想ゲームが展開されます。
本人の頭の中では猫とバレーの話はつながっているのだけれど、相手にはその頭の中が見えてないので、突然なに??と驚かれることがあります。
③人の話を集中して聞けない
ADHDには注意力が散漫で飽きっぽい、という特性があります。
そのため相手の話が興味のあることでないと、集中できずにボーッとしたり、別のことを考え出してしまうことがあります。
私の場合は、1対1なら会話に集中できるのですが、女子会など、複数の人と会話をする場が苦手です。
3~4人で話していると、自分が会話に入るタイミングがわからず、ただ相槌を打っているだけになりがちです。そして女子会はなんでもない会話が続いているので、なかなかその話に集中できず、
「ドリンクバー次何持ってこようかなぁ」
「あそこの席の人が着てるTシャツのキャラの名前なんだっけ…」
など、別のことばかり考えてしまいます。
④自分の興味のある話題や自分の話を喋りすぎる
自分の話や好きなものの話になると、早口でまくし立てるように話す人が多いです。
ADHDの人は自分と他者との境界が曖昧という場合が多く、
『自分の知っていることはみんなも知っている』
『自分の好きなものはみんなも好き』
と思い込んでいる傾向があります。
また、興味のある物事には人一倍熱中しやすい過集中という特性があります。
そのため、自分の話はみんなも聞きたい話のはず!と思って、自分の話ばかりしてしまいます。
また過集中の傾向から、周りが見えなくなり、暴走気味に話してしまいがちです。
そして人の話は聞いてないわりに、相手が自分の話に興味なさそうだと、カチンときてしまうんですよね…。
⑤キツい言い方をしがち
例えば目上の人の話を聞いている時、相手の話に納得いかないところがあっても、目上の人だしな…と思って受け流したり、やんわりとフォローしたりすることが多いと思います。
しかしADHDの人は、違うと思ったら
「いや、それは違うと思います。」
とキツめの口調でハッキリと言ってしまいがちです。
それはただ正直な性格なだけの場合もありますが、心の中ではもうちょっと柔らかい言い方をしないと、と思っているのに、衝動性により思った言葉が口から出てしまっている、ということもあります。
ハッキリ言う性格は長所ととられることもありますが、周りの空気を読みがちな日本では、性格がキツイとか、空気が読めないと言われて、浮いてしまうことが多いですね。
⑥相手の話を遮って話し出す
相手が話している途中で「きっと話のオチはこういうことなんだろうな」と感じることがあっても、話は最後まで聞くのが一般的な考えだと思います。
しかしADHDの人は「相手はきっとこういうことが言いたいんだ!!」とわかった瞬間に、
「わかるー私はねー!」
と自分の話をしはじめてしまうことがあります。
これも衝動性から、つい割り込んでしまうんですよね。
私もこないだやらかしてしまいました。
友達とお正月に残ったお餅の食べ方の話をしていて、友達が「私はお餅とチョコと牛乳を混ぜて…」と言った時に
「あーわかるー!それでチンすると美味しいよね~、あ!あと他にもさぁ~」
という感じで会話泥棒をしてしまって、あとで「あれよくなかったな…」とすごく反省しました。
⑦人の秘密を話してしまう
絶対誰にも言わないでね!と言われたことを別の人に話してしまい、人間関係が悪化してしまうことがあります。
これはなんの悪気もなく言ってしまうのではなくて、頭の中では言っちゃいけない、言っちゃいけない…とすごく我慢しているんですけど、
あーもう我慢できない!!
となって、喋ってしまうんですよね。
そして「ダメって言われたのに言ってしまった……」とすごく後悔します。
⑧失言を恐れて喋りたがらない
ADHDは多弁でずーっと自分の話をしている、というイメージがある人も多いかと思いますが、逆に話をしたがらない人もいます。
過去に自分が何気なく言った一言で相手を怒らせてしまったり、周りから引かれてしまったことがトラウマとなって、「失言して嫌われるくらいなら何も話したくない!」と思って、自分の話を控えるようにしているのです。
まさに大人になってからの私がこのタイプです。
「失言が怖いから喋りたくない、聞き役に徹したい」と常に思っていますが、衝動的に喋ってしまい、「あ、まずい喋りすぎた!」と思って黙り込む、を繰り返してしまいます。
周りから見るとさっきまですごい喋ってたのに急に黙り込むので、「どうしたの?」と困惑されがちです。
以上、ADHDの会話の特徴8選でした。
このnoteや動画でADHD当事者の方の自己理解が深まることや、ADHDの人との付き合い方に悩んでいる方の参考になれば、嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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