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ADHDが断捨離をするべき8つの理由

こんにちは、ADHD当事者のみもです。

今回は『ADHDの人こそ断捨離するべき理由』というテーマでお話していきたいと思います。

私は10代まで本当に片づけができず、悩むことばかりでした。しかし断捨離をしたことで部屋が片づくようになり、さらに人生が好転してきたと感じています。

多くの物で溢れがちなADHDの人が断捨離で物を手放すことには、多くのメリットがあります。


(動画でご覧になりたい方はコチラ)



①物を失くしにくくなる

ADHDの人は気が散りやすく、次から次へと興味が移ってしまうので、出したものを出しっぱなしにしてしまいがちです。

また「これは使ったらこの場所に戻す」と決めることも苦手な傾向があります。

そのためそこら中に物が散乱し、必要な時に必要なものが見つからない!ということが多くあります。

はさみを使おうと思ったらどこにも見当たらない。仕方ないのでお店で買ってきたら、しばらくして積みあがったものの下からはさみが出てくる。

そんなことを繰り返してたら、家にはさみが10本以上になってた…

ADHDあるあるですね。 

断捨離をして物が少なくなると、たとえ適当な場所に置いてしまっても、散らかった物の下に入って見つけられないということが少なくなるため、必要な物を探しやすくなります。


物を探す時間がかからなくなると、時間に余裕を持てるようになるため、その時間で「これはここに収納しよう」と定位置を決めれば、さらに片付けやすい部屋になります。



②やることが明確化する

例として「この封筒をポストに出さなきゃいけない、忘れないように目のつきやすい机に置いておこう」と封筒を置いたとします。

しかし、そこへ「忘れないように」と思った他の書類を封筒の上にどんどん積んでしまって、封筒が埋もれてすっかり出すの忘れてた!という経験、ありませんか?

ADHDの人は先延ばしをしてしまうクセがあるため、「今度やろう」と思ったものがどんどんたまっていき、下に埋もれたものは忘れてしまいがちです。

そこで余計な書類などを捨てて机の上に物が少ない状態になると、そこにある封筒に目が行きやすくなり、「そうだ、これを出すんだった!」と思い出しやすくなります。

机の上に色々な物があるとどうしても混乱してしまいます。

しかし余計な物をスッキリさせておけば「今やるべきことはこれだな」と判断しやすくなり、生活しやすくなります。



③罪悪感を手放せる

物を捨てることって、時々とても辛い気持ちになりますよね。

私は中学の時に大好きだったアイドルがいて、部屋中グッズやポスターだらけだったんですが、

熱が冷めてしまった時「また好きになるかも…」とか、「あんなに好きだったのに捨てるなんて薄情過ぎない?」って気持ちから捨てられなくて、とりあえずダンボールに押し込んで、何年も押入れに封印してました。



「思い出の品だから」

「高かったから」

「あまり使えてないから」

「またハマるかも…」

といった気持ちは、物を捨てることに罪悪感を与えます。

しかしそれをため込んでおくと、目に入るたびに「もう使わないし興味がない、でももったいないから捨てられない…」という気持ちになるので、部屋にいる時はいつもモヤモヤした気分が拭えませんでした。

そんな時、読んでいた断捨離の本に

「過去ではなく、今、自分が必要なものを残しなさい」

という言葉がありました。

そこで、「今」必要なものに目を向けてそのグッズを手放した結果、今まで感じていた罪悪感も一緒に捨てることができて、気持ちがとても軽くなりました。

そのいくつかのグッズはメルカリで売りました。

「ダンボールにしまい続けるより、今、心から大切にしてくれる人に渡った方が、このグッズも喜ぶだろう」

そういう気持ちになり、手放して本当にすがすがしい気持ちになれました。


過去のものは捨てて、今、大切にしたいものだけを部屋に残す。

このように行動したことが、私の人生が好転していくきっかけだったなと感じています。



④物を増やさなくなる

ADHDは衝動性という特性があるため、買い物で衝動買いをしたり、後悔する買い物をしてしまいがちです。

しかし断捨離をすると、衝動買いをしにくくなっていきます。


先ほどもお話したように、物を捨てる時は罪悪感を感じます。

もしほしい!と思ったものがあっても、買ってすぐに飽きてしまったり使い所がなければ、結局処分することになります。その場合はまた捨てる罪悪感を感じなければなりません。


そのため、また捨てる罪悪感を味わいたくないから、これが本当に必要か、何年も愛情を持てるか、真剣に考えてから買い物をするようになります


断捨離は物を部屋から減らすだけでなく、物を部屋に増やさないという効果もあるのです。



⑤お金がたまる

断捨離は衝動買いや無駄遣いを減らすことにつながります。そのため、お金が以前よりたまりやすくなっていきます。


またメルカリやリサイクルショップなどで売ることによって、お金を得ることができます。

私は長年「思い出だから」「高かったから」という理由で手放せなかったバンドのグッズがあったのですが、今メルカリで当時の倍の値段で取引されていることを知り、売ってお金を得ることができました。

物が捨てられない人の部屋には、引き出しを開ければたくさんのお宝が出てくるかもしれません。

「しまい込んでおくくらいなら、お金にして今の趣味に使おう」と考えてみてはいかがでしょうか。



⑥散らかってもすぐに片付く

ADHDの人の中には、「自分はどう頑張ってもきれいでおしゃれな部屋に住むことはできない、断捨離したってきっと無駄だ」と諦めている人もいるかもしれません。

確かにモデルルームのようにいつでも整頓されている部屋にすることは、ADHDの特性がある限りは難しいです。

しかし物を少なくすると、もし散らかってしまっても、またスッキリした状態に戻しやすくなります。


私はかわいい置物やぬいぐるみが小さい頃から好きで、たくさん物を飾っていました。しかし今はほとんど雑貨類がなくなり、おしゃれな部屋とは言いがたい部屋になっています。

しかし片づけられなかった頃に比べてかなりストレスが減り、今の部屋にとても満足しています。

部屋が片づけられないストレスから解放されたい方は、ぜひ断捨離に関心を持ってみてほしいと思います。



⑦頭がスッキリする

片づけは部屋だけでなく、頭や気分もスッキリさせてくれます。

ADHDには脳内多動という特性があります。

常に新しいアイデアが湧いてきたり、次から次へと物事を考えたりと、頭の中がよくも悪くもゴチャゴチャしています。


そんな中、散らかった部屋にいると

雑多な物が目に入ってきてイライラしてしまう

「片づけなきゃ、どこにしまおうか…」とさらに考え事が増える

「あ、これ懐かしい!」とある物に気を取られて今までしていたことを忘れる

など余計に頭を混乱させる状態になり、とても疲れてしまいます。


物を減らして視界をスッキリさせれば、視界から入ってくる情報で気が散ることが少なくなります。

私も物を減らしたことで、部屋で作業をする時は常に頭がクリアで集中がしやすくなり、かなりストレスが減りました。



⑧自己肯定感が高まる

ADHDの人は子供の頃から他人と比べてできないことが多く、「なんで自分は片づけられないんだろう」「どうしてすぐに物を失くしてしまうんだろう」と片づけられない自分を責めてきました。

そのため自己肯定感がとても低い人が多いです。私自身もそうでした。

しかし断捨離をしてから、自分の自己肯定感が少しずつ高まってきているなと感じています。


ADHDの人が片づけられない理由は、片づける作業が脳の特性上苦手という他に、衝動買いや捨てることへの罪悪感が強く、物が多すぎることも1つの原因です。

その多すぎる物を、今必要なもの以外は手放していけば、少しずつ片づけやすい部屋になっていきます。


捨てられない…と悩み続けていたものを捨てられた、ということは、自分の自信につながります。

そして『部屋が片づけられない』という長年の悩みからも解放され、「自分よく頑張った!!」と自分を褒めてあげたい気分になるはずです。


断捨離は、はじめたその日からなんでも捨てられるようになるわけではありません。

私も満足できる部屋になるまで5年以上はかかりました。

しかし少しずつでも物を手放していけば、だんだんと捨てることに抵抗がなくなり、多すぎる物が減って、確実に片づけやすい部屋に変わっていきます。

ぜひあなたも、物を手放せるようになって、片づいた部屋と自分への自信を手に入れてほしいなと思います。




私は断捨離に出会ったことで、本当に人生が変わったと感じています。

それがこの投稿を見てくださっている方にも伝わって、断捨離をはじめるきっかけになれたら、嬉しく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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