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旅しながらiPhoneで撮った写真が、テレビに取り上げられた話

旅をしようと決めた時、ちょうどAppleが新しいiPhoneを発表した。iPhone11だ。前機種と何が違うかというと、それはカメラだ。

ホームページを見たら分かる。「これでもか!」というくらいカメラのことしか書いていない。iPhone11に加え、iPhone11Proも同時に発表された。

これについても「レンズがもう1個ついたで!やばいで!こんなカメラ今までなかったやろ?!」ということが、ひたすら書かれている。

AppleCEOのティムクックも相当な自信家だ。もはや、煽ってきているようにも感じる。

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これに対し、スマホはコスパ重視なので、普段の僕なら「ふーん」くらいだけど、悔しくも少し心が踊ってしまった。

旅をしながらiPhone1つで、世界の絶景を高画質で撮影できる。しかも、あの重たい一眼レフではない。いつもポケットに入れてといて、撮りたいと思ったら瞬時にパシャりと撮れる。そう、iPhoneならね。

そう想像したら、もうAppleStoreに足を運んでいた。ちょうど増税前の時期だった。できたばかりの京都AppleStoreに並び、最新のテクノロジーを搭載したスマートフォンを購入した。決して安くはなかった。いろんなものをメルカリで売った。

iPhoneを持って中央アジアのイランへ

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約半年の旅、最初は東南アジアを1ヶ月ほど回り、次は中央アジアに行くことにした。次に行く国。それはイランだ。

正直「イランといえばテロがある...」ぐらいのイメージしかなかった。しかし、ベトナムでお会いした方に「イランめっちゃいいよ!」とオススメされ、旅はノリが大事なので行くことにした。

イランについて、何も知らなかった僕はいろいろ調べてみると
1. VPN規制で、LINEやFacebook、Twitterが使えない。
2. 両替はドルのみ。日本円はおろか、ATMも使えない。
3. イスラム教の国なので、お酒は禁止。
4.
パスポートにイランの入国スタンプがあると、アメリカにいけなくなる。

という4本縛り。

おまけに、Twitterでイランのことを検索していると、最近デモがあり、イランの中央銀行が燃えてるではないか!

どこがいい国なのか全くわからん。

しかし、無事イランに入国すると、友人がイランをおすすめ理由がすぐわかった。

1. 道端でWelcomeと声をかけられる
道を歩いていると、「Welcome to Iran!」と突然声をかけられ、握手を求められる。「どこからきたのー?」と聞かれ、ジャパンと答えると「Oh, Japan! Nice country!」とみんな喜んでくれる。

2. お菓子をタダでくれ、家に招待される
バスに乗ってると知らない人からお菓子や果物をもらったり、極め付けはなんと家に招待される。見知らぬ初めて会った人を「家に遊びにおいでー!」と誘う国があるだろうか?僕はまだイランしかしらない。しかもお金を求められることはない。

3. 文化遺産がすごい
そして、何より感心したのが、イランの文化遺産の美しいところ。もう、何度その美しさにため息をついたことか。愛用になったiPhone11Proをずっと持ち歩き、ひたすら写真を撮っていた。

百聞は一見に如かず。イランで撮ったいくつかの写真を貼っておく。

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僕がイランを出てから、アメリカが動いた

約半月間イランを周り、僕はイランの大ファンになっていた。日本に届くニュースと、現地で体験するイメージのギャップに驚き、友達に「イランってめちゃくちゃすごい国なんだよー!」と自慢したくなっていた。

もはや、「どうやったらイランの観光大使になれるだろう...」考え出すほど。魅力にはまっていた。

ちょうどその時、あのニュースが届いた。イランのカーセム・ソライマーニ司令官がアメリカに殺されたのだ。

Twitterを見るとトレンドに「#worldwar3」がランクインしていた。どうやら世界中がこの事件をきっかけに、第三次世界大戦が起きるのではないかと危惧しているらしい。

このニュースには本当に悲しくなった。あんなに優しいイランの人々が、戦争に巻き込まれようとしている。しかも、今回の事件で、また「イランは危ない」というネガティブなイメージが広まることになる。

トランプ大統領はその後、イランの52の要所を攻撃し、それにはイランにとって重要な文化財も含むというツイートををした。

あるハッシュタグが回ってきた

何かできないか?そう思っていた時、Twitterであるハッシュタグ付きの写真の投稿が回ってきた。それが「#IranianCulturalSites」だ。

先ほどのトランプのツイートを受け、世界中の人がイランの美しい写真を投稿して、イランの世界遺産を守ろうというハッシュタグが立ち上がっていたのだ。

タイムラインには、イランの魅力を発信する人たちのツイートが流れてきた。

これを見て、僕もこの流れに参戦することにした。あんなに素敵な国の文化が失われていいものか。なにより、友達もいっぱいできた。

RTはされなかったけど、TVで取り上げられた

残念ながら僕のツイートはあまりRTされなかったけど、Instagramでも同じようにハッシュタグ付きの写真を投稿したところ、「グッとラック!」というTBSの朝のニュース番組から連絡がきて、写真を使わせてほしいと連絡がきた。

他にも綺麗な写真をあげている人がいたのに、なんで自分なのだろう?と思ったが、どうやら

1. 日本人で
2. 自分で撮った写真で
3. 返事が早かった

という条件が重なったのが理由だと思う。「生放送なので、ちゃんと取り上げるかはわからない」と言われ、期待していなかったが、

なんと、翌日ちゃんとTVで写真が取り上げられていた!(しかも番組冒頭...!)

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いろんなものを売って購入したiPhone11Proで撮った写真。自分の足で歩き、目で見て感じて撮った写真がTVで放送された。何より、イランの魅力が少しでも伝わったかと思うと、本当に嬉しかった。

イランの魅力よ伝われ!

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ここまで来たらわかると思うけれど、僕はiPhoneがすごいということを伝えたいわけじゃない。

イランを旅していた時に、何度も「ハロー」と声をかけられた。

毎回「どこから来たのー」から始まり「イランのことどう思う?」という質問される。イランの魅力にはまっていた僕は興奮して、「もうめちゃくちゃ大好きだよ!」というと、「ポジティブな意見をありがとう」みんな喜んでくれた。

「なんでこういうことを聞くのだろう?」と疑問を持っていた。たぶんイランの人たちも、自分の国がどう見られているか気になっているのだと思う。そりゃそうだ。僕もイランに来る前までは、「え、テロとか危なくないの?」というイメージしかなかったからだ。

おまけにイランの人たちは口を揃えていう。

「私たちの国はとても素晴らしくて、食事も文化も、人も優しいし、文化遺産も最高でしょ?でも政治はクソだよ」

平和を実現するには?

今回、アメリカとイランの対立をきっかけに、戦争が始まらないか恐らくみんな危惧していると思う。イランって危ない国なのではないか?というイメージも強くなっただろう。

でもイランを訪れてみればわかる。確かにイラン・イラクの国境は危ないだろうが、内部の観光地は本当に平和だった。夜出歩いても全く問題なかった。

そして、イランの人たちのホスピタリティーに何度も感動した。こんなにも素晴らしい国なのに、多くの国民が政府に不満を持っている。

今回、第三次世界大戦が起きるか起きないかで世界が少しざわつく中、どうすれば平和な世界を作ることができるか考えた時に思ったのは、「観光すること」だった。

世界は情報で溢れている。極端な主張や、ネガティブなメッセージは話題になるから、マスメディアはそれを発信する。日本に留まっていては、一方的な情報しか受け取れない。

その中できるのは、観光して他の国を知ることだ。世界を旅して、素晴らしい景色に触れ、友達ができたら、きっとお互いが歩み寄るようになるだろう。そして気づくはず、ネガティブな情報が届くこともあるけれど、現地の人々は優しいと。

イランで出会った人たちとセルフィー

普段あまり友達と自撮りは取らないけれど、イランに行くとみんな「ピクチャー!ピクチャー!」と笑顔で話しかけられ、instagramも交換し友達がいっぱいできた。行く前までは考えられなかった。

どうか、イランとアメリカとの対立で戦争が起きませんように。そして、とても素敵な国なので、この対立が収まった時に、イランへ観光に行く人がもっと増えればうれしいです!

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(10時間のバス移動で助けてくれた人たち)


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(寒い仲、モスクを見学していたらお茶と果物をくれた)


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(ピクニック中の家族。リンゴをもらったので、iPhoneでアップルを撮影)

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(1人カフェでご飯を食べていると声をかけてくれた旅好きの友達。また会おうと約束した)


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(日本人か!ジャッキーチェンだ!おれを撮れの図)


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(イランのカップル。イランでは男女で写真を撮るのは禁止らしい。でも写真を撮ってあげたら喜んでくれた。今規制は緩くなっている)

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(君のカメラで俺たちを撮ってくれない?とめちゃくちゃ仲のいい大学生達)

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イランで出会った人たち、ありがとう!また戻ってくるよー!

最後にここまで読んでくれた人がいれば、イランってこういう国なんだーっていうのを広めるのに、記事をシェアしてくれると嬉しいです!(AppleからもTV局からもお金はもらってません💪)


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