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道端の会話
会社駐車場から会社までの僅かな道々にも、四季折々に移ろう風景が気持ちを仕事モードにシフトするひと時を楽しませてくれる。今日は小鳥たちの囀りに混じって、垣根の向こうから聞こえて来る会話があった。
「なえ、わしぁ、あげん会社じゃ長ごう働こうとは思わん」「なんちゅうてん、社長が若こうして苦労を知らん」とこれだけ、足を止めるわけにもいかず、草むしりをしている二人連れの会話だ。耳に残るねぇ。まあ居心地の悪い会社から飛び出した者の愚痴なんだろうけど、何が問題で一人で抱え込めずに、道行く私にまで聞こえる声で話さないといけないのか。社長が若いことなのか、社長が苦労を知らないことなのか。逆に苦労を知ってる人だったら、この人はここには居なかったのか。まあ、若い時の苦労は買ってでもしろとは、昭和の時代の話だろうから、気持ちは分からんでもない。
20220528
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