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僕の声は届かない

「僕の声は届かない。でも僕は君と話がしたい。」(近藤崇著)ある日、突然に訪れた病で、寝たきりの閉じ込め症候群となった医師の語り。痒いけど、掻けない。痛いけど痛みを誰にも伝えられない。ある日ある時、いきなり注射を打たれ、突然、手術が始まる。地獄のような日々。情報がアウトプット出来ないことの壮絶な記録、障害の重い人、寝たきりを余儀なくされている患者さんの気持ちを少しだけ垣間見たような気がしました。この本にこそ賞を贈りたい。「ぼくらの民主主義なんだぜ」(高橋源一郎著)物事の決定が多数決で決まることが民主的な決定ではなくて、決めるまでの過程に民主主義の本質があることを、とても分かり易く説明してくれている。「火花」(又吉直樹著)うーん、読んではみたけれど、私の心にはかすりもしなかった。芸人又吉くんは好きなんだけどね。

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