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初詣

 元旦の朝、特にすることもないので、かみさんと二人して初詣に繰り出してみた。

護国神社、明野から下って行って正解だったけど、神社の坂に取りつくまでの件で長蛇の渋滞、ゆっくりゆっくり下って、ゆっくりゆっくり登って行く。歩道はお参りに行く人帰る人でいっぱいだ。

 そんな道行く人をチラチラと視界に捉えながら運転していると、知ってる女性が下って来ている。しかも10年ぶりくらい前に会ったのが最後、窓を開けて声を掛けよとするけど、名前が思い出せない。目だけで追って窓を閉める。思い出せない。

 車は進む。境内に着き、あったかはーと専用駐車場まで誘導して貰う。凄い人出だ。かみさんの電動車椅子も超低速で進む。まずは、古札を返納する。本尊に向かうと、シンボルの大きな絵馬で写真撮影するところに行列が出来ていて、悪いことにちょうどの位置にスロープがあって、撮影に夢中の人が気づいてくれるのを待つ。

 賽銭を入れて参拝を済ませて、新しいお守りを買う。交通安全3台分に家内安全が一つ、ペットお守りが一つ、締めて7,500円、若いバイトであろう巫女さんたちが並ぶお札渡処で支払を済ます。あっ、ここでさっきの女性の名前を思い出した。後の祭りだ。

 再び、人並みをかき分けるようにして、こっちも要所要所で記念撮影をしながら、最期は記念のご朱印を社務所で買って、預かったご朱印をかみさんに渡そうとすると、さっき買ったお札がないことに気が付く。さっき渡した、いや貰ってないと押し問答、7,500円は痛い。しかも新年早々だ。慌てて来た道を引き返す。脇に挟んでいた記憶はある。5つのお札の厚みが気が付いたら、1枚のご朱印の薄さに変わっていたわけだ。そこかで落としたに違いない。足元を見ながら本殿まで辿るも、僅か5分でも落ちたままの状態が残っているはずもなく、仕方ないもう一度、買うしかないかと諦めてかみさんの元に戻ると、いつもの足元のバッグを指さして、ここに入っていたと笑っている。

 マジか、誰が入れたんだ。ここで再び押し問答。あー正月早々、二人して認知行動を押し付け合う。お父さんが女の人の名前を思い出すことに必死やったKらやと、言い返すのも、その通りかも知れんから止めた。

 後は高城のイオンで買い物と、なんとかみさんは10数年ぶりだからとクレーンゲームに興じる。ダイソーに寄って夫婦して要らない物を買う。帰って昨日、買い込んでいたピザを腹いっぱい食べる。糖質中毒の本は私もかみさんも読んだはずなんだけどな。こんな調子でこの一年も一喜一憂しんばがら進んで行くに違いない。やれやれ。20240101

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