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【妊娠初期】11週でNIPTを受けました

皆さんこんにちは、第一子妊娠中のmimi です。いわゆるバリキャリ・高齢出産妊婦です。今日は「11週でNIPTを受けました」というタイトルで書いてみたいと思います。

NIPT、ご存知の方も多いかと思いますが、ものすごくシンプルにいうと「ダウン症等の染色体異常の疑いを調べる検査」です。

NIPT以外にも出生前診断という総称で、すなわち生まれる前の胎児の状態を調べる検査が複数存在します。

非確定的検査(確定には至らない)として、
・検診でのエコー検査
・母胎血清マーカー検査(いわゆるトリプルマーカー、クアトロテストと呼ばれるもの)
・新型出生前検査(母胎血胎児染色体検査:NIPT)

確定的検査(非確定後、確定させるために行う検査)として、
・羊水検査
・絨毛検査

基本的には非確定的検査で疑いがある場合、確定的検査に進むという流れです。というのも羊水検査や絨毛検査は直接子宮に針を刺して羊水や絨毛を採取して行う検査のため、割合は少ないですが流産など一定数リスクがあるためです。

前置きが長くなりましたが、今回私たちは11週でNIPTを受ける決断をしました。

NIPT検査とは?
・妊娠10~16週に採血を行い実施する血液検査
・母体の血液中には、胎盤から漏れ出てくる胎児の DNA が少し混ざっており、このDNAを調べることで胎児の染色体の変化の有無を調べる
・本検査で診断可能なのは、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー(ダウン症候群)の3種のみで、これは染色体異常症全体の2/3程度をカバー
・判定結果は「陰性」「陽性」で出る
・偽陽性(本当は染色体に変化がないのに、検査では「陽性」と判定されること)の可能性がある。そのため、診断の確定には確定的検査(羊水検査など)を行うことが必要

という感じです。

NIPTの良い点としては、血液検査のみで胎児に直接影響がない検査方法である事、また妊娠10週の早期にわかること。

一方デメリットとしては、こちら
・高額(自費診療で15~30万円)
・21(ダウン症)、18、13トリソミー異常しかわからない
・検査可能期間が限られている(基本は10-16週まで)

多くの人にとっては「コスト」が大きな問題になってくるのかなと思います。15〜30万円ってそんなにホイホイ出せる金額感ではありませんよね。

ちなみにアメリカではNIPTは「全ての妊婦さんに推奨されている検査」という位置付けで、保険が適用される場合もあります。イギリスでも疑いの診断があれば無料で受けられるそうです。日本との扱いが大きく違いますよね。

今回私は元々出産したいと思っていた慶應大学病院でNIPTを受けることにしました。理由はコストが10万円程度だからです。

NIPTと検索すると民間企業が運営している検査がたくさん出てきますが、コストがその分高いです。20万円くらいが相場で、問い合わせると「明日以降で予約できます」というスピーディさ。

さらに、任意項目である性別も教えてくれちゃったりします。DNAを採取するので男なのか女なのか、この時点で100%の確度でわかるんですね。もちろん希望すれば、の話でしょうけど。

このシステム、ちょっと前によく目にしたPCR検査に似てるなと思いました。民間の検査場なら高い分「即日結果判定」で、病院や行政管理の検査場だと少し結果に時間がかかるけど無料でできる、みたいな。

慶應の場合は、国が関わる調査の一環で、その調査に参加することを前提として少し安く受けられるという感じでした。

調査といっても検査結果が共有される事、産まれた後に「実際どうだっか?」の事後結果共有の義務がある事の2点。事後結果共有は電話連絡が来るようなのでそこで回答すれば良いみたいです。

「安いし、何よりちゃんとしてそうだし、慶應で受けよう」という感じで決めました。

分娩の病院として通い始めた慶應でしたが、私の予定日付近で無痛分娩の空きがなく、山王病院に変更しましたが(詳しくは↓の記事で)NIPTをコスト抑えて受けられたので結果オーライでした。
https://note.com/mimiuchi/n/n4c840609b698

そしてもう一つ、NIPTを受ける上で考えなければいけないのが「検査結果により、その後どういうアクションを取るか?」

これはコスト以上に大きな、そして深く考えないといけない観点です。

具体的に言うと、今回の検査で仮に何か異常が見つかった場合、どうするか?という点ですね。ここに関しては、パートナーとたくさん話しました。

正直言うと、検査後の方針について、100%の結論を出せた状態でNIPTを受けたか?というとそうではなかったかなと思います。

前述しましたが私はギリギリ高齢出産。また次授かれるかの保証はありません。

異常なしであってくれ....ただそれだけを祈って検査を受けることにしました。

この点については賛否両論あるかと思います。一言では語れない複雑かつ難しい問題ですし、いざ検査の結果を目の当たりにしてどんな決断を自分がするのかは、本当にその時になってみないとわからないだろうなと思います。

そして検査当日。

検査の説明を受け、早速血液採取です。検査自体はすんなり終わりました。

結果は約2週間後。

年末年始を挟むタイミングだったので、実家に帰ったりその他イベントごとがあり、気が紛れたのは救いでした。

そして、検査結果を聞きに行く日。

パートナーが出張のタイミングだったので私1人で行きました。

部屋に入ると先生が2人。淡々を検査結果を伝えてくれました。

結果は「異常は認められない」ということでした。

良かったーー。

妊娠後NIPTの存在を知り、色々調べて、受けると決めて、実際受けてという期間の中で、積もった心の重荷がスッと取れた気がしました。

今回の検査では異常は認められない、ということでしたがもちろん全ての障害がないという訳ではありません。

ただ、今後妊娠を継続していく上では大きな安心材料になったことは間違いありません。

もしここで異常が認められれば、上述した確定的検査の羊水検査や絨毛検査に進むかをまた決めるという感じです。

世の中たくさんの赤ちゃんがいますが、妊娠して、無事に育って、大きな異常なく成長していくことがなんて尊い事なんだろう、妊娠って凄いな、母体って凄いな、という気持ちになりました。

検査結果を受け、パートナーや親にも報告し、出生前診断を一山は越えました。この一連のプロセス、妊娠初期の不安的な時に結構負荷のかかる出来事だったなと振り返ると思います。こういう時こそパートナーの支えが重要ですね。

改めてNIPTを受けて良かったか、と言う点だと、私は受けて良かったです。もちろん結果が異常なしだったから、というのが大きいです。。
異常があったら同じ回答ができているかは分かりません。

ただ、異常があるにしてもそれに向けた準備や心構えができるという点では受ける価値はあるのかなと思います。

何事も選択肢があるということは大事です。NIPTの存在を知らずに妊娠生活を終える人もいるでしょうし、NIPTを知っててもコストの兼ね合いで受けない判断をする人もいるでしょう。

アメリカやイギリスのように誰でも受けられる検査として、日本でももう少し浸透するといいなと思います。特に今後も初産年齢の高齢化は進むことは間違いないと思うので、親にとっても子にとっても、検査を受けることが選択肢の一つとして持てるようになるといいな。

ということで、今回はNIPTについて書いてみました。もしこの記事が誰かの参考になれば幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

mimi

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