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読書記録『スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育』
皆さんこんにちは、第1子妊娠中のmimi です。いわゆるバリキャリ・高齢出産妊婦です。最近、やっと産休に入り、気になっていた育児書を何冊か読んだので読書記録という形で書いてみたいと思います。
今回の本はこちら。
『スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育』、著者は歌手のアグネス・チャンさんです。
本書はアグネス・チャンさん自身が3人の子育てを通して実践したこと、感じたことを項目立てて、シンプルに綴られています。
時期としては、妊娠期〜お子さんが1歳になるまでの育て方が紹介されています。含まれる医学的な話は小児科医である、お姉さまに監修してもらったそうです。
個人的には歌手、タレントのイメージが強いアグネスさんですが、経歴を改めて調べてみたところ、ご自身もハイパースペック高いなという感じでした。笑
・中国出身
・トロント大学卒業
・スタンフォード大学大学院博士課程修了
・初代日本ユニセフ大使
*Wikipediaより
旦那様も早稲田大学卒業の会社経営者の日本人。息子さんが3人ともスタンフォード大学に入られているという事ですが、もちろん遺伝的に賢いお子様達だったというのもあるでしょう!
そのバックグラウンドはありつつも、そもそもが超優秀なアグネスさん、旦那様が試行錯誤して色々試した事をまとめて聞けるのは、とても価値があると思います。
構成としては「01 妊娠中から子育て観を夫婦ですり合わせる」のような形で合計70ものポイントが紹介されています。そこから気になったものを抜粋しつつ、最後に感想を綴りたいと思います。
読書メモ
08:0歳児は脳の成長の黄金期、新しいシナプスがどんどん生まれる
子供の脳の発育の80%は、3歳までに完成する
5歳までにほぼ人間の脳は完成する
脳の成長=細胞の成長+接続システムの発達
脳の機能は「ニューロン(神経細胞)」から信号を発して情報のやり取りをする
ニューロンとニューロンの接続部に当たるところが「シナプス」
生まれた時には約50兆ものシナプスが存在し、3歳になる頃には約1,000兆にもなる(この間の成長は著しい!)
大人になると500兆になり、成長する過程で不要なシナプスが退化・消滅する
この時期に色々なものを見せたり、聞かせたり、触らせたり、好奇心を育むことがとても重要
12 生後1時間以内に初乳をあげる
ユニセフは生後1時間以内に母親の初乳をあげることを推奨している
初乳には病気と戦う抗体が豊富に含まれている
13 裸でのベビーウェアリング
元々抱っこやおんぶの習慣がない欧米で生まれた発想で、逆輸入された言葉。改めて抱っこやおんぶの効用が広まっている
ユニセフでは肌と肌が触れ合う、裸でのベビーウェアリングを推奨している。赤ちゃんの抵抗力を高め、親子の絆を深める
父親も是非やってみること
16 ベビーマッサージで親子の絆を深める
オイルなどを使ってマッサージする。睡眠の質の向上、脳の発達、泣き止み、免疫力の向上、体の成長などを助ける
18 鏡を見て「親と自分」の関係を理解させる
鏡に映った自分は最初は理解できないが、一緒に映った親の顔はいつも見ているので認識できる
自分の存在を認識させるために「こっちはママ、こっちは⚪︎⚪︎ちゃん」と話しかける
19 とにかくたくさん話しかける
最初は理解できなくても言語学習の源となるので、どんどん話しかける
「これは空だよ」「花だよ、白と赤で綺麗だね」「蝶がいるね」など状況を説明するものでOK
たくさん単語を聞いた赤ちゃんは喋り出すのも、文字を覚えるのも早くなる
20 お世話の時はスマホを置く
必要な時は赤ちゃんが寝てる間に
22 毎日決まった人が顔をみせることによる安心感
安心して赤ちゃんが成長するために、お馴染みの顔をみせることが必要。お馴染みの顔を見て、信頼してもらうプロセスが人間関係構築にも繋がる
27 他の赤ちゃんと合わせる、友達ができる始まり
4-5ヶ月になったら他の赤ちゃんと交流できる機会を増やそう
感情がより豊かになり、コミュニケーションの練習になる
28 名前をたくさん呼んであげる
4-5ヶ月になると自分の名前に反応するようになる
自己認識が進み、ものや人には名前があるということを理解するようになる
32 持ち物を共有する。「共有は素敵なこと」と教えよう
8-9ヶ月になると自分の持ち物を人に差し出すようになる
誰かにものを共有したら、たくさん褒めてあげる。大袈裟にありがとう!と言う
33 慰めと思いやりの感情を育てる
同じく8-9ヶ月頃になると、人が悲しんでいると心配する「同情心」が芽生える
他の人の気持ちを理解し、思いやりが育まれていることを表す
物を投げたりしたら叱るのではなく「コップがかわいそう、ママは悲しい」と泣き真似したりしていた
赤ちゃんの時期から親自身が色々な感情を表現して、見せてあげることが重要
36 赤ちゃんの知能の変化を知る
生後〜3ヶ月
早い段階で物事の予測ができるようになる
3-6ヶ月
人の表情を真似し始める
見慣れた顔を認識する=記憶の成長
6-9ヶ月
何かを見たり、歌を聞くときより長く集中できるようになる
本物の犬と、おもちゃの犬のように、偽物と本物の違いを見分けられるようになる
9-12ヶ月
はいはいが出来るようになり、早い赤ちゃんは歩き始める
話の内容がわかるようになり、表情や声で応答し始めるようになる
人や物の永久性を理解し始める
=見えないけど母親がどこかにいる、など物や人が確実に存在している、という認識
47に記載:いないいないばあも「見ることができない人や物のq存在を記憶させる訓練」
37 周りからたくさん刺激を与えよう、体験によって脳は変わる
冒頭のシナプスの発達にも体験は重要
長い間無視されたり、要求に答えてあげない、虐待されている場合、健康と脳の発達に悪影響を及ぼす
感情的、身体的なストレスや外傷に直面するとコルチゾールというホルモンを分泌する信号を出す。血中コルチゾール濃度が高い状態が続くと、脳細胞が死滅したり、脳シナプスを減らしたり、重大な脳回路を損傷することになる
38 ハグで安心感を与える
39 絵本を読んであげる、意味がわからなくても大丈夫
視覚と聴覚の訓練になる
40 赤ちゃんに選んでもらう。自己決定力を高める
3-4ヶ月から物事がわかるようになる、この時点で選択の機会を与え始める
おもちゃを二つ提示して、「どっちがいい?」と聞く
赤ちゃんのうちから物事を決定できる能力があることを実感させると、成長過程で意見のある、自主性のある人間に育つ
41 たくさん話す、会話量は脳の発達に影響
3歳になるまでに親からたくさんの言葉を聞くと、IQが高くなる研究がある
最初は親の独り言のようになるが、OK
「今ママはドアを開けるよ」「明かりをつけるよ」「ライトのスイッチだよ、これはON、これはOFF」など
赤ちゃん言葉は不要。普通の大人の言葉でOK
42 英語を音楽のように聴かせる、効果はすぐに期待しない
0歳から聴かせたり話しかけたりする
46 電子機器に触れさない
米国小児科学会では1歳未満の赤ちゃんにはテレビ、スマホ、タブレットは触れさせるべきではないという警告を出している
5歳まででも1日1時間を上限として少ないほど良いと言われている
脳の発達に影響を及ぼす。赤ちゃんの脳の発達には外からの刺激、1on1のリアルな対話が不可欠
画面の中の世界にふけると、自分の欲を満たすために利己的で、忍耐力のない性格になる
49 赤ちゃんと一緒に外に出る、新しい刺激
赤ちゃんにとって世の中のものは全て新鮮、新しい知識になりシナプスが増える
50 因果関係を教える
生後6ヶ月ごろになると、物事の因果関係を理解し始める。自分の動きによって、何かの結果が生まれることがわかるようになる
何かを壊してしまったりした時悲しんで「これはやらないでね」と繰り返し言う。自分の行動によって大変なことが起きてしまったと認識してもらう
逆に嬉しいことも同じ。良いことをしたらいっぱい褒める。その行為(=原因)は喜ばれる(=結果)と認識する
52 五感を刺激する
見る、聞く、触る、味わう、匂いを嗅ぐをできるだけたくさん体験させる
57 発育に合わせて離乳食を始めよう
赤ちゃんがベビーチェアに座れるくらい首と頭がしっかりしてきたら始める
離乳食を始めた後も十分な栄養を摂るために母乳や粉ミルクを与え続ける必要がある
60 睡眠を大切にする
体の発達を促進するホルモンは深い睡眠中に分泌されるため良い眠りは赤ちゃんの体と脳の成長に欠かせない
新生児:16〜20時間寝る、1~2時間寝て1~2時間目を覚ますを繰り返す
胃も小さいので、夜に2~3回ミルクを飲むために起きる
2〜3ヶ月頃:13~16時間寝る、起きている時間が少しずつ長くなる
夜は1~2回ミルクを飲むために起きる
4ヶ月頃:12~14時間寝る、夜は6~8時間連続で寝るようになる
8ヶ月頃:11~13時間寝る、夜は7~10時間連続で寝る
世話をする人のリズムにも影響される。あまり赤ちゃんをかまってあげないと、おっぱいを飲む時間と睡眠時間のバランスが取れなくなる
61 よく寝るためのコツ
おくるみ(スワドル)を利用する
62 おむつ交換ステーション
新生児は1日8~10回おむつ替えをする
テーブルにタオルを敷き、おむつ、綿のボール、ペーパータオル、小さなタオル、お湯を入れたポット、水を入れた水筒、小さな器などを置いて、専用ゴミ箱も設置しておむつ交換ステーションを作成
68 安全な環境を作る
急に成長するので予測できない行動をしたりする
抱いている時に熱い飲み物を飲まない、誤飲につながる小さいおもちゃやボタン型電池は与えない、家の窓やドアにも注意(よじ登れるものを窓やベランダに置かない)、コンセントの差し込み口にカバーをする、針や安全ピン・先の尖ったものは手の届かないところに保管する、動物がいる場合は2人きりにしない
感想
気になるものを拾っていったら、物凄い分量になってしまいました。でもどれも参考になるもの、すぐに実践できそうなものばかりです。
やはり一番印象に残ったのは「脳の発達」のために親が出来ることはたくさんあるということ。
話しかける、色々な体験をさせる、五感を刺激させる、表情豊かに接するなど。
育児で疲れもある中、いかに親のコンディションが健全であるか?は赤ちゃんの体や脳の発達にダイレクトに影響するだろうなと思いました。
最後のトピックでは「頑張りすぎない」ことの大事さが書かれています。
使えるリソースやサポートはもらいながら、自分の心身の健康を維持しつつ、これから生まれてくる赤ちゃんに向き合いたいなと思いました。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!何か参考になれば幸いです。
mimi
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