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6月FOMCは大事!そのポイントを解説します
FOMCでは金融政策を決めるイベントとして注目
FOMCは連邦公開市場委員会といい、アメリカの金融政策の方向性を決めるベントとしてとても注目されています。
FOMCは年8回あります。
しかしなかでも、3.6.9.12月はより大事な回ということを知っていますか?
今回のポイントは
✅FOMCについてより理解する
✅3.6.9.12月がより重要なワケ
これらをわかりやすく解説していきます。
✅あらためてFOMCについて
✅FOMCについて詳しくみていきましょう
まず、FOMCとはFederal Open Market Commitieの略となっており、米国の金融政策の最高意思決定の機関となっています。
年8回開かれ、その時はだいたい火曜日から水曜日の2日にかけて行われています。
2024年の開催は以下の通り
1回目:1/30-31
2回目:3/19-20
3回目:4/ 30-5/ 1
4回目:6/11-12
5回目:7/30-31
6回目:9/17-18
7回目:10/31-11/1
8回目:12/12-13
メンバーはFRB議長を筆頭に副議長や理事など連邦準備制度理事会のメンバー7名、ニューヨーク連銀総裁が固定メンバー
そして、各連銀総裁が1年の持ち回りで4名が参加の計12人が投票権を持つ構成。
投票権を持たない連銀総裁も参加し意見を発表しています。
✅2024年メンバーもチェックしましょう
・パウエル議長
・ウィリアムズNY連銀総裁(副議長)←FOMCではNY連銀が副議長を務めます
・ジェファーソン副議長
・クック理事
・バー理事
・ウォラー理事
・クーグラー理事
・ボウマン理事
・バーキンリッチモンド連銀総裁
・ボスティックアトランタ連銀総裁
・メスタークリープランド連銀総裁(6月で退任、後任はハマック氏)
・デイリーサンフランシスコ連銀総裁
投票権無しメンバー
・シュミットカンザスシティ連銀総裁
・ムザレムセントルイス連銀総裁
・コリンズボストン連銀総裁
・グールズビーシカゴ連銀総裁
人によってタカ派🦅ハト派🕊とスタンスの違いも要チェック。
✅FOMCで発表されることをひも解きます
ではFOMCで毎回発表されることを確認しましょう
まず、FOMCの声明文が発表されます。
声明文は非常に簡潔にまとめられており、各ポイントごとに数行程度で発表されることも多いですね。
①経済や物価状況のFRBの認識について
②成長と物価のリスクとバランスについて
③今後の金融政策について
④今回の金融政策の決定についての賛成者・反対者の名前と各人の主張や意見
大事なのは、前回とどう変わっているのかという点ですね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1717933109833-Ipj72D4Rk9.jpg?width=800)
24年3月発表では、合わせて4ページと非常にコンパクトでしたね。
次に、FRB議長の会見です
FOMC声明文が発表されてから30分後に議長が記者会見を行います。
こちらも非常に重要視されていますよね。
この議長会見、実は昔からあったわけではなく、会見を行うようになったのは2011年4月。
FOMCごとにおこなうようになったのは割と最近で2019年からです。意外でした?
会見では
①経済や金融状況についての認識やFOMCでの決定事項の説明
②記者からの質疑応答
声明文だけでは伝わらない部分や追加説明、議長の考え方が発表される場となるため、市場も敏感に反応して株価や金利などが動いていきますね。
では、本命のなぜ3.6.9.12月が大事なのかを見ていきましょう。
✅3.6.9.12月会合が特に重要なワケ
年8回FOMCが行われる中で、3.6.9.12月が特に重要なワケを説明します。
通常では、先ほど説明した声明文と議長会見が発表されるのですが
・ドットチャート
・経済見通し
この2つが発表されるのがこの4回となり非常に重要視されています。
非常に今後の金融政策を占ううえで大きな材料となるため、より重要とされているわけですね。
では、具体的に見ていきましょう。
✅ドットチャート
ドットチャートとはどのようなものでしょうか。
これは24年3月発表のドットチャートです。
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これは各参加者全員が、今後2.3年の年末時点、そして長期的にの金利がどれくらいの水準となるかを予想したものです。
誰がどの水準に入れたかは非公表ですが、各参加者の考えが点で示されることからドットチャートと呼ばれています。
24年3月時点では年2~3回の利下げ、来年3~4回の利下げを想定していたようですね。
声明文より直接的にFRB高官の金利見通しがあらわになるため市場へインパクトを与えますね。
しかし、このドットチャート。スタートしたのは2011年4月からと新しい発表なんです。
✅経済見通し
そしてもう一つ大事な発表です。それはFRBによる経済の見通し。
発表されるのは
①GDP成長率
②失業率
③物価(PCEデフレータ・コアPCEデフレータ)
これらはFRBが非常に重要視していることがわかりますね。
それぞれ2~3年後の年末時点での予想と長期的予想を発表しています。
その際に予想の上下3人を除外した予想値を発表して外れ値のないようにしていますね。
24年3月に発表された経済見通しを見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1717931563236-fOmeXeIUHN.png?width=800)
まず赤の部分をチェックすれば大丈夫です。
先ほどのドットチャートと合わせて、FRBメンバーがどのような経済の見通しを持っていて、そのためどのような金融政策を行っていくのか
その考えの土台となる非常に重要な資料となります。
ちなみにこの経済見通しは2012年1月から発表されることになった比較的新しいものです。
ドットチャートも経済見通しも発表されることで、より市場とのコミュニケーションを図る試みがされているのがわかります。
だからこそ、この3.6.9.12月の発表がFOMCでもより重視されるということですね。
利下げがいつになるか、市場は見極めたい
市場の今の関心ごとは、利下げがいつ行われるのか
ということですよね。
そのためにも、今回のFOMCで発表されるドットチャートや経済見通しがより重要視されるということですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1717933349862-BqiLvbf8Dc.png)
現在、市場は利下げは年1回かな、もしかしたら2回かも?というくらいの予想になっています。
その予想をより正解に近づけるための材料をもとめているわけです。
しっかりチェックしてFOMCに臨みたいですね。
24年6月は
・日本時間13日3時に声明文やドットチャート経済見通し
・3時半にパウエルFRB議長の会見
となります。
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