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クライアントの変革を支え、職業人の新たな生き方を提案する。ミーミル執行役員が語る「エキスパートネットワーク事業」のやりがい

株式会社ミーミルは「経験知に価値を与える」をミッションに掲げ、エキスパートネットワークサービス(ENS、またはエキスパートリサーチ事業)を展開しています。

お客様に対しては「知見を流通化しイノベーションを生み出す」手助けをし、エキスパートに対しては「知を資産とする豊かな生き方」を提案するエキスパートネットワークサービス。ここに介在するミーミルとは、どのような組織なのでしょうか。この事業に携わるやりがいやメンバーの思い、そしてENSが広がった先に実現する世界とは。

昨年までマーケティング〜営業のチームを率い、現在はマーケティング部門を統括する執行役員の中川裕章と、顧客ニーズにもとづいて最適な知見を持つエキスパートを探し出し、提案・提供するリサーチ部門を管轄する執行役員の野口知佳から語ってもらいました。

ミーミルのサービスの特色は「ほしい知見や情報を、ほしいときに、ほしい形で」得られること


ーミーミルのサービスはどのようなものですか?

中川 「多種多様な事業課題に対して、適切な情報や知見にアクセスできるのが当社のサービスです」と、お客様にはお伝えしています。普段、私たちが情報を得たいとき、インターネットで検索したり、ツールで探したりしますよね。しかし、不確実性の高い現代で事業課題に突き当たったとき、得たい情報が常にオープンな場所にあるとも限りません。自分たちにどういった情報が必要であるのか特定することさえ難しいケースもあります。そういったとき、ミーミルをご利用いただければ、適切な情報や知見にたどり着くことができる。

では、なぜ情報や知見にアクセスできるのかというと、国内外で、ミーミルに協力してくださるエキスパートのネットワークを形成しているため、ということになります。最近では、ユーザベースグループに入ったことによってソーシャル経済メディア「NewsPicks」との連携も強化しており、エキスパートとのつながりがさらに拡大しています。

野口 私は「有識者のデータベースを保有していて、知見にアクセスしたいお客様に対して、さまざまな商材を通じて、知見を提供している」という説明をすることが多いです。

中川 わかりやすい!そうですね。一言で説明すると、「ほしい知見や情報を、ほしいときに、ほしい形で」獲得することができるサービスだと思っています。

野口 「ほしい形で」という部分ですが、さまざまなメニューを用意しているんです。私たちのチームが提供しているのは主に、お客様がエキスパートと対面して話を聞く「エキスパート・インタビュー」というサービスですが、このほかにも、複数のエキスパートに質問を投げかけて文面で回答を得られるサーベイや「FLASH Opinion」といったメニューや、エキスパートを囲んだ勉強会、セミナーといった形式の知見提供もお引き受けしています。

「市場をつくる」ことに携われるのがセールスのやりがい

ーそれぞれの部門の業務はどのようなものですか?

野口 私たちはどちらもお客様と向き合う立場にいるのですが、「契約前」「契約後」というお客様のフェーズで切り分けてお話ししたいと思います。

中川 それが整理としてわかりやすいですね。私からは、契約前・新規のお客様と向き合うマーケティングやセールスの観点からお話しします。

私たちの仕事は、「市場をつくる」ことだと思っています。

まず前提として、特に事業会社においては「エキスパートネットワークサービス」「エキスパートリサーチ」というサービスの認知度は限りなく低い。市場は成長中ですが、まだまだ伸びしろがあります。したがって、私たちが力を入れている点は、いかに潜在需要を掘り起こすか、というところです。

どういった業務に従事している方でも、大なり小なり日々の仕事の中で課題や悩みを持つことがあると思うんです。その課題は、オープンソースから情報を得て解決につなげられることもあれば、そうでないものもある。エキスパートリサーチは、そんな解決が難しい課題に対して、クイックかつ適切に支援ができるサービスだと思っています。お客様にはまずこの価値を体感していただくため、一度ご利用をいただけるよう尽力しています。

私は「自律自走の組織変革」という言葉をよく使うのですが、エキスパートリサーチは、お客様自身が「ご所属先の企業をよりよくする」ということに取り組みながら、会社に誇りを持つことができるようになるサービスだと思っています。1時間のエキスパート・インタビュー1回から始められるため、導入ハードルは低い一方で、インタビューはご自身で行うケースが多いですし、我々に「丸投げ」ということはできません。だからこそ、課題解決のためにご自身で動いていただくことになるんです。それにより、ご自身も力がついて、周りを巻き込んで組織変革を進めていくことができる。

私自身が過去に事業会社で働いていた経験やお客様との会話を通して実感するのですが、所属先をよくしたいと願っている方は、本当にたくさんいらっしゃいます。でも、企業内のさまざまな論理にブロックされて、それができないと思い込んでいる方も同様に多い。我々を使ってもらうことによって状況打破の成功確率を上げることを支援していきたいと思っています。

ひとつひとつの仕事を通じて、新たな生き方の提案ができる「リサーチ」部門

野口 私たちリサーチ部門は、既存のお客様からいただく案件のデリバリーを担っています。

具体的な業務は、エキスパート・インタビューのアレンジが主です。基本的な動きは、お客様の要件に合うエキスパートの方をデータベースから見つけ出して、スクリーニングのための質問を差し上げてご知見をお持ちか確認し、インタビューをアレンジする、ということです。ですが、お客様から「知りたいことははっきりしているが、どのようなエキスパートを選定するべきなのか、エキスパートに対してどういった聞き方をするべきなのか、どのメニューを使うべきなのかわからない」とご相談をいただくこともよくあります。そのときに適切なご提案を差し上げミーミルの介在価値を高めていくことが理想だと思っています。私たちの業務範囲は単なるデリバリーにとどまらない、ご依頼をそのままこなす意識では務まらないのが、この仕事の難しさでもあり、面白さでもあると思っています。

ー部門のメンバーはどのような人が多いのでしょうか?

中川 セールス部門は、大手企業からミーミルに転職してきた人が多いんです。彼らはアーリーなステージにある企業に身を置いて、新たな仕組みや価値、市場をつくりたいと感じてジョインを決めてくれています。

この環境では早く成長できると思っています。とりわけ、「具現化力」が伸びやすい。お客様や社会に求められるものを察知して、サービスや仕組みに落とし込み、社内外での調整を経て商品として形にするプロセスを繰り返すことで、ぐんぐん力がついていきます。自分自身もミーミルに来て3年間が経ちますが、この能力が非常に伸びたと感じています。

野口 リサーチ部門は人材業界の出身者が多いのですが、ミーミルに入社した理由として「転職以外の選択肢を提供できる」ことを挙げる人が多いです。例えば、ひとつの企業でキャリアを積んで比較的高齢になった方など、転職が最適な選択肢ではない方も多くいる中で、「エキスパート活動」という新たな生き方や働き方を提案できることは、大きなやりがいのひとつだと思います。自分がエキスパート・インタビューをアレンジすることによって、エキスパートの方の活動機会を増やすことができるのは魅力です。

私自身は、定量調査に長く携わってきました。ですから、まずエキスパートリサーチには情報を獲得する新しい手段として興味を持ちました。既存のリサーチ手法でお客様の課題を解決できなかった原体験があり、ミーミルを知ったとき、「あのときにこの方法があれば」と思ったんです。また、自分の身近にいる人たちの知見をもっと世の中のために使えたらいいのに、と漠然と感じていたことも、ミーミルに入る後押しになりました。

リサーチャーとしての成長は、お客様のご要望を察知することや依頼に関わる領域の知識を得ることだけにとどまらず、エキスパートに詳しくなることも重要な要素になると思っています。

一例として、3年ほどリサーチ部門に所属しているメンバーの話をします。彼女はミーミルにご登録くださっているエキスパートのことを本当によく知っているんです。「○○に詳しそうな方、いる?」と聞くと、いつも2~3秒で的確な返事がきます(笑)。お客様から来る依頼に応え、エキスパートとのやりとりを重ね、知識を積み上げてきたのだと思います。彼女は努力してきたからこそ成長し、実力を手にしたのだと、誇りに思っています。

一枚岩になって、企業の変革を手助けしたい

ーさらにエキスパートネットワークサービスが広がった先にある未来とはどのようなものだと思いますか?

中川 まず、お客様側の視点からお話ししますね。繰り返しになりますが、「自律自走の組織変革」の実現だと考えています。

現在「スキル」的なものは、教科書的に学べるものが増えています。ただ一方で、スキルを持っているからといって、その時々の事業の課題や社会の変化にすぐに対応できるわけではありません。課題を深く理解し、解決する糸口を見つける支援ができるというのは、我々のサービスの特長です。サービスをもっと使っていただければ、必ず、自分たちの力で課題解決を進められるビジネスパーソンが増えていくと思っています。闘志をもつ人を見つけて、その火を大きくしていけば、「自分たちは変えられる」と信じてアクションする人が増えるはず。少し話が大きくなってしまいますが、そんな企業が増えていけば、日本企業がふたたびグローバルで戦える世の中になるのではないかと信じているのです。僕の使命はそういった世界を作っていくことだと思っています。

野口 そんな世界の実現のためには、ミーミルが一枚岩となることが大切ですよね。中川さんが率いるマーケティングやセールス部門から、私たちのいるリサーチ部門まで、みんなで引き受けて事業を進めていきたいです。

中川 僕がミーミルに来て、初めて深く関わったお客様からいただいた言葉を紹介します。その企業では、これまで外部に事業開発や課題解決を発注していた頃は、10個のアイデアを出しても、予算やサービス提供形態の都合上、まずそれらを1つの案に絞ってから、磨き込みを行っていたそうです。しかし、ミーミルを利用するようになって、同じ予算で10個のアイデアをすべて並行して検討できるようになった、というのです。それぞれについて、様々なエキスパートから話を聞き、検証ができるようになった。つまり、可能性を潰すことがなくなった。そのような環境づくりに貢献できたことが本当にうれしかったです。

野口 エキスパート目線からお話しすると、自分の知見を社会に生かす方が増えていくことで、新しい事業が生まれ、よりワクワクする未来が広がっていくのではないでしょうか。先日のエキスパートアワードの懇親会に参加したのですが、深い知見を持つエキスパート同士の会話の中から、化学反応のようなものが生まれていくことに感銘を受けました。例えばですが、カーボンニュートラルに関するエキスパートコミュニティのようなものがいくつもできて、そこで起きる化学反応を求めてお客様が入っていく、そんなことが起きたら素敵だと思います。

ミーミルは「自律自走」で価値提供に向き合える組織

ーミーミルのカルチャーの魅力はなんだと思いますか?

野口 「最大の失敗は失敗していないこと」というバリューがありますが、この言葉通り、チャレンジを後押しするカルチャーが根付いていると思います。方針さえずれてさえいなければ、何かをやりたいと言ってノーを出されることはありません。性善説に基づいた自律自走のカルチャーだと感じています。

中川 皆がその「自律自走」でどこへ向かって走っているかというと、「お客様に価値を届ける」ということへ行き着くと思うんです。私の好きなバリューは「提供価値にフォーカス」です。自分中心に仕事をとらえるのではなく、仲間や顧客や社会に対して、ミーミルとして何ができるだろうかと考えている人が多いと思っています。

野口 最近、入社して3ヶ月が経ったメンバーと話をしたんです。彼は「前向きな人がたくさんいる会社で凄いと思いました.」と驚いていました(笑)。

中川 確かに、ユーザベースでは「Play Business」という言葉を掲げていますよね。もちろん私だって常に前向きでいられるわけではありませんが(笑)、前を向いて仕事に取り組む意識やみんなが前を向けることを助ける意識を持つ人がとても多い会社だと思います。

ー今のミーミルに足りないものは?

中川 一つは仲間です。とにかくセールスやCSは、ジョインしてくださる方を求めています! そしてもう一つは、「一枚岩」という意識。ミーミルのメンバーには、部署や自分自身(ME)を主語にせず、ミーミル(WE)を主語にして、本当の意味での全体最適を目指す意識を根付かせていきたいです。私も自分の部門を優先させて考えてしまった経験はありますし、目の前の仕事の成果を追うことは大切です。ただ、自分の仕事が全社の中で何につながっていくのか見届けることは重要だと、改めて感じています。そのために、様々な立場のメンバーが、それぞれの立場から対話できる機会を増やしていけたらいいと思っています。

野口 「ミーミルのミッションを実現したい」という強い思いを持ち、そこに向かって行動できる人。アプローチは何でも良いんです。スキルだって、後から追いつく部分もあります。意思があれば物事をドライブできると思うので、ミッションへの共感と強いwillを持つ人が増えるといいなと思っています。

中川 そうですね。飛び抜けたアイデア、ほしいです。「出る杭」にどんどんなってほしい!

株式会社ミーミルでは仲間を募集しています

現在、ミーミルでは一緒に働く仲間を募集しています。

何よりも「経験知に価値を与える」というミッションに情熱とワクワク感を持ち取り組む仲間、そして大切にするVALUE/カルチャーに共感する仲間を募集しています。ぜひ採用サイトから募集ポジションや業務内容をチェックしてみてください!

[執筆・編集 南部菜生子/デザイン 錦織優希子]


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