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詩「森」1999年夏作品 未発表##

出逢いが消えた

霧に包まれた朝

まどろみとあきらめ

いい音が欲しいんだ



捨ててしまった現実に

君の涙が注ぎ込み

僕が見えなくなった

灰色の両目から


森の香りに

誘われ

珠玉の涙を流す君

風に発光


視界が遮られる

音が曇り

弦を綱渡りする

裏切らない


至福を模索中

投射する語り

泣かない宵の

円環する韻律


どこまでの規範を

乗り越えた

スピード


息継ぎする

古典の抑圧

何も生み出さない

#詩 #1999年   #3355  #未発表


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