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桜を見て思うこと

休職中、毎日ちかくの公園を歩いていました。はじめは、朝起きられず、夕方になってなんとか公園に行って、ベンチで泣いていました。

自分の不甲斐なさ、将来への不安、考えたくなくても考えてしまって、本当に消えてしまいたかった。その頃はまだ、木々が紅葉し始めたくらいだったと思います。

もうこの街に住んで長いから、この公園には四季が感じられる植物がたくさんあることを知っていました。桜が咲く頃に、自分はどうなっているのだろう。想像もできませんでした。


徐々に涙を流す日が減って、朝起きられるようになって。わたしが知っていたよりもずっと、たくさんの植物がこの公園にあることを知りました。

咲いている花を見ては、植物の名前が書かれたプレートを読みました。こんな寒い冬に咲く桜があるんだ、とか、そんな小さな発見がうれしかった。


復帰して、今は休みの日の朝だけ、その公園に行きます。先日も歩きに行くと、満開のソメイヨシノが。

この公園の桜が咲くまでに、会社に戻ることができた。今仕事はとても忙しいけれど、穏やかな気持ちでこの桜が見れている。ドライアイなのか、花粉症なのか、という疑惑もあるけれど、すこし涙が出ました。


桜が散っていくのを見るたびに、早いなぁ今年ももう終わりか、という寂しさと、また来年だな、というちょっとした希望を持ちます。

来年のわたしはどうなっているだろう。やっぱり一向に見当がつかないけど、日々こつこつ、穏やかに生きていこうと思います。

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