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「ワーママvs独身働き女子」から抜け出す方法

はじめに

 最近、Twitterのアカウントを作った。140字にまとめるのは、要約力がついて良いというアイデアを知ったからだ。Twitterと言えば「なう」って言うとか、炎上するみたいな、ちょっと拒否反応があったけれど、要約力をつけるツールとして使うというのは、いいアイデアだなと思って始めてみた。でも、つぶやきたいこともないまま、なんとなく日々が過ぎていた。

 そんなある日。たまたまテレビで、小室淑恵さん(プロフィールはこちら)が「ワークファミリーバランス」という言葉を説明していたのを聞いて、そうだそうだ!!!と独り言なのに叫びたい気分でうなずいた。

 この話を誰かに伝えたい。

 あ、そうだ。せっかくだからツイートしてみよう。

 そんなノリで、フォローもフォロワーもゼロのアカウントで、突然、140字を初めてつぶやいてみた。それが以下。

小室淑恵さんのテレビでの発言。家庭のある人の働き方だけに気を使う状態は「ワークファミリーバランス」だと。それだと独身は不満を持ち、家庭のある人は肩身が狭くなり、いがみ合い、生産性は悪くなる。真のワークライフバランスは全従業員が対象。趣味の時間等もライフとして尊重することが大切。

 我ながら、うまくまとめられたと、満足していた。

 そしたら、なんということでしょう。

当時のスクショ。
現在は削除したので残っていません。

気付いたら、63リツイート、256いいねが!!!

 このスクショしたのが、だいたい投稿から24時間後くらい。その後もゆるゆると拡散され続けているではないか。あれ、もう300いいねになっている。。

(【追記】そしてこの記事書き終えた後でさらに見返してみたら、98リツイートまで増えている。。恐るべしTwitterの拡散力…)

 確認だが、投稿した時点で、私のアカウントはフォロワーゼロで、初めてのつぶやき。ハッシュタグもつけていない。それでもこんなに拡散されるとは。そして感じた。

これは共感性の高い話題なんだな。

 そこで、もうちょっと、この話を自分の体験も交えながら語りたいと思い、noteまで始めてみたのであった。ううむ。「はじめに」が長いな。


独身働き女子の不満

 今回の話が刺さる人たちは、少なからず「ワーママvs独身働き女子」という構図を経験している。と予想する。

 私はというと、独身働き女子側。

 でもずっと思ってる。いつかは私も結婚するし(できるよね?汗)、そしたら子供欲しいし、子供ができたらワーママになるから、ワーママ先輩は、私の未来の姿なのだと。

 だから、ワーママ先輩が働きやすいように、精一杯サポートすべきと思っている。

 でもでもでもでも。

 やっぱり心が荒むときも多い。

自分がやりたい仕事は子供を預けてでも残業するのに、やりたくない仕事は知らんぷり。で、私に回ってくる。とか。

 シフト制の職場で、平日休みが欲しいときは土日の出勤をこなして振り替えという形で平日休みをもらうことが普通になっているのだけど、ワーママ先輩だけは土日休んで有休も使っている。ずるいやん。とか。

 ちっちゃいことだけど、ちりも積もれば何とやら。

 どんどん不満は溜まっていた。


思考の転換点

 そんなワーママ先輩敵視状態の私が、考え方を変えることができたのは、同じ独身働き女子の先輩から、あるサイトの記事を紹介されたことがきっかけだったと思う。

 そのサイトのリンクを控えておかなかったことが悔やまれるが…

 そこで主張していたことは主に2点。

(1)ワーママ先輩は独身働き女子の未来の姿である

(2)独身働き女子が戦うべき相手は、ワーママ先輩ではなく、管理職の男上司である

 1点目はもともと思っていたことだった。

 でも2点目は、その時の私には、ハッとするものがあった。

 そうなのだ。ワーママ先輩を敵視し、いがみ合っても、何も生まれない。生産性は落ちるだけ。じゃあ何をしたらいいか?

 戦うべきは、意図的であろうと無意識であろうと、「ワークファミリーバランス」を進めてしまっている管理職の男上司なのだ。男上司に、真のワークライフバランスとは何ぞやを分かってもらうことが大切なのだ。


同じだけの権利を主張してみる

 といっても、いざ出陣じゃとばかりに牙をむき、男上司を攻め立てたところでうまくいくはずもない。

戦うというのは比喩であり、実際には、冷静に客観的に事実を並べつつ、その状況だと誰はどう感じて、結果、職場の空気がどのようになるかを、正しく伝えて理解してもらうしかない。

 しかしながら、いきなり、「お話があるのですが」と上司を呼び出して、ワークライフバランスについて話し合うというのもちょっと無理がある。

 一体何からすればいいのか?

 私がやってみたのは、ワーママ先輩の働き方を参考に、自分も同じだけの権利を主張してみるということ。

 例えば、

【ワーママ先輩】子供のお迎えがあるから残業できない→【独身働き女子】今日は予定があるので定時で帰らせていただきます

【ワーママ先輩】子供の授業参観があるので木曜に有休とります→【独身働き女子】木曜に所用を済ませたいので有休いただきます

 子どものお迎えも、恋人とのデートも、サークル活動も、どれが偉いということはないはずなのだ。

 もちろん、親には子を守る義務があるわけなので、その点においてやはりお迎えをすっぽかすことはできないし、同僚が困っていたら助けてあげるのが仲間というもの。

 けれども。あくまで自分が片付けるべき業務を片付けた上であれば、予定があるからと、残業を断る日があったっていいじゃないか。

 有休もしかり。理由に関係なく平等に与えられるのが有休なのだ。あくまで自分が休んでも迷惑をかけないよう段取りさえしておけば、堂々と有休を申請すればいいのだ。


「vs」構図を作っているのは自分かも

 私の場合、権利を主張して、男上司から突っ込まれたら、そこで初めてワーママ先輩の話を出しつつ、平等性を訴え、真のワークライフバランスを主張する。計画だった。

 が、しかしだ。

 時は働き方改革が叫ばれる時代。

 そんな時代の流れもあったのか、男上司は拍子抜けするほど、何も言ってこなかった。仕事を断っても、特に嫌な空気にもならないし(当然できるときには協力しているという実績あってのことだが)、有休もアッサリ許可されて、夏休みでも冬休みでもないのに、旅行のために土日含めて4連休なんてことも実現できた。

 そこで気付いた。

「ワーママvs独身働き女子」の構図は自分で作ってしまっていたのかもしれないと。

 そもそも、今の男上司の前が、女上司で、「自分は育休もほとんどとらずに仕事復帰した」などの伝説を掲げては、ワーママを甘やかしてはいけないと、妙に厳しく接していた。

 そこから代わった男上司が、ワーママ先輩の主張を次々受け入れているもんだから、妙に目についたのかもしれない。だから、ワーママ先輩ばかり優遇されていると感じてしまって、結果、勝手に自分の中でvs構図を作り上げてしまっていたようにも思う。


結局は「自分がどうしたいか」

 その後、私は権利を主張するだけでなく、男上司に、働き方や自分の考えを積極的に伝えるよう心掛けた。

 体調面も含めて、自分がどのくらいの仕事量ならストレスがかからないか。それこそ、ワーママ先輩との比較も踏まえて、どういう状況に置かれたらどういう心境になるかも、独身働き女子を代表するつもりで率直に伝えた。

 意外だったのは、男上司が「やっぱり言ってくれないと分からないから、話してくれてよかった」的なリアクションだったこと。男は鈍感とよく言うけれど、実のところ、分かっていないだけということは往々にしてありそうな気がしている。

 そして、すごくベタな話に落ち着いてしまうけれど、コミュニケーションの頻度が上がったら、やっぱり働きやすくなった。

 面白いことに、ワーママ先輩はさらに自分の働き方の希望を主張して、今までなら認められていなかったようなタイムスケジュールで働いたりしているのだが、別にそれをズルイとかも思わなくなった。

 なぜなら、私は私で、主張したことを、男上司が受け入れてくれて、ある程度気分よく働けているから。

 結局、人と比べるものではないのだと思う。

 対立する必要もないのだと思う。

 結局は「自分がどうしたいか」であって、そこをクリアにして、それを実現させるためにどうすればいいかを考えて、必要なら上司に掛け合っていく。

 当然と言えば当然のことなのだけど、それができていなかった。それができれば、「ワーママvs働き独身女子」なんて構図でいがみ合う必要はなくなるのだ。と思う。


まとめ

 ということで、世の働き独身女子のみなさん。

私たちが敵視すべきは、権利を主張するワーママではありません。

 まずは、権利を主張しない自分と戦いましょう。そして、主張していきましょう。

 もし、主張を上司が受け入れないのだとしたら、それは「ワークファミリーバランス」だと説明してやりましょう。そして、真のワークライフバランスを実現できるように、上司とのコミュニケーションを見直してみましょう。

 最後に、たくさんいいねをいただいたツイートを再掲します。

小室淑恵さんのテレビでの発言。家庭のある人の働き方だけに気を使う状態は「ワークファミリーバランス」だと。それだと独身は不満を持ち、家庭のある人は肩身が狭くなり、いがみ合い、生産性は悪くなる。真のワークライフバランスは全従業員が対象。趣味の時間等もライフとして尊重することが大切。  

 以上…

 初めてのnote、勝手がわからず見様見真似で長々と書いてしまいました。

 最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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