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ブラックモンブランの威力

職場(ビルの一階)前に花壇があり、その中央に3メートルほどのヤマボウシがある。花壇は歩道に面しており、花壇のそちらの面には看板があるので、外からは花壇はあまり見えない。そして、花壇のふちは腰掛けることもできるくらいのレンガ塀の高さだし、隣がコンビニなので朝出勤すると花壇にゴミが投げ入れられていることもある。缶酎ハイや缶コーヒーの空き缶、ペットボトル、スナック菓子の袋などなど。

職場の花壇に面した壁は全面ガラスなので、ブラインド越しに花壇が見える。

今朝、スタッフがわたしに「あ、また花壇の木の下に何かすててありますね」と。ちらっと見たわたしは、特に好きでも詳しくもないが、「ブラックモンブラン?」と思った。その後わたしが仕事をしている間に、そのスタッフがごみを拾いに行ったのがちらっと見えたので、「結局なんだった?ブラックモンブランでしょ?」と尋ねると、答えは「はい」。

見えたのは木の陰からのぞく、袋の3分の2ほどの部分のみ。そして見たのは袋から約8メートルくらい離れたところから。文字も見えないのに、色の配置、大きさ、質感から「ブラックモンブラン」と当てられるなんて、すごくないだろうか?すごいのはわたしではなくて、わたしに刷り込まれたブラックモンブラン。おそらく日本人だったら、当てられる人はたくさんいると思うのだ(たぶん)。

その距離からそんな感じでそこに物が置かれた場合、他に何だったら当てられるかな?とぼんやり考えた今朝だった。


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