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ハワイで大きな手術。日本と全然違う、入院もハワイ流。

ハワイに来てこの10年の間に
残念ながらたくさん病院のお世話になっている。

日本とは違うアメリカの医療システム、
保険システム、言葉の壁
アメリカで病院に行くのは
色々な意味でちょっと怖いと思っていた私だが
結果、日本以上にお世話になっているかもしれない。

今回婦人科系の大きな手術を受け
現在まだ回復に向けて静養している中
このNoteを書いている。

医療費

アメリカ医療で一番心配なのが医療費。
手術を受けるにあたり
体内を整える必要があり
毎月注射を打って様子を見るということを
4ヶ月繰り返した。
この注射が
保険が利いて1本308ドルだった。
この他にも
体内の超音波や心電図、血液検査など
手術を受ける前にすでに
保険が利いても10万円以上はかかっている。
そしてもっと怖い手術代はというと
請求書が自宅に届くまでは
一体いくらかかったのか全く分からない。。

想像もつかない。。
というのが恐ろしい現実。
そしてまだその請求書は届いておらず
恐怖の封筒が届くのを待っているところである。

怖いお話はこれくらいにして
入院生活で感じた違いについて。

病院食

日本でもハワイでも手術、入院をしているが
入院生活の唯一の楽しみは、やっぱり食事!笑
そもそも痛みや不調と闘っているわけで
楽しい時間は食事の時間くらい。

日本では患者ごとに
栄養計算、カロリー計算された食事が
ほうじ茶と共に運ばれて来る。
心躍る楽しさ、華やかさこそないが
安心安全の管理システムは
さすが日本!と思う。

では、ハワイの病院食はどうだろう?
この10年で2回入院を伴う手術をしたが
2回とも同じだったので
おそらくこれがハワイ流なのだと思う。

開腹手術の翌朝
看護師さんに
「ステーキでもハンバーガーでも
好きなもの何でも食べていいわよ」
と言われ
メニューを渡された。

レストラン顔負けの豊富なメニュー!
出前のように電話注文するだけ。

「ファミレスかっ?!笑」

手術前から絶食をして
胃の中は空っぽで
前日にお腹を切られ
いくら楽しみの食事といえども
いきなりステーキを食べるスタミナも
ハンバーガーにかぶりつく元気もなく
日本だったら五分粥から始まるであろう
胃に優しい食事を求めてメニューを眺め
これならいいかも!と発見したのは
ラーメン!笑

お粥はなくても
せめてスープ系が欲しかったのと
病院食ではさすがに
コテコテの豚骨スープは作っていないだろうし
醤油ラーメンかな?と思ったので注文してみた。

届いたのは
手の込んだ豚骨ラーメンでもなかったが
妥当な醤油ラーメンでもなく
私の想像を超えて
なんとサイミンだった(笑)

ハワイのラーメン、サイミン!

サイミンとは
ラーメンと名乗ってはいけない
日本のラーメンとは似ても似つかない
ハワイのラーメンである。

私のラーメン期待を打ち砕いた
このあまり味のしないサイミンだが
術後最初の食事としては
醤油ラーメンより優しい気がするので
よかったのかもしれない(笑)

午後はちょっと調子に乗って
せっかくなら美味しそうな物を食べよう!
と思い
グリルドサーモンサンドイッチを注文。
パンの種類も選べたので、全粒粉で。

そして届いたのは
マヒマヒバーガー!!笑

マヒマヒが分厚かった!

なんで??笑笑
サーモンがなくてマヒマヒになったらしい。
そして全粒粉を選んだのも虚しく
白バンズのバーガースタイルで来た(笑)
病院も例外なく、ハワイだなぁ〜と。

ちなみに
おやつ用にブランマフィンを頼んだら
ブルーベリーマフィンが来た!笑

スイーツもOK!

ことごとくハワイだな、と。
ブルーベリーマフィンも好きだからいいけれど
これだけオーダーミスが続くと
私の薬は間違っていないよね?と
ちょっと心配になったりする。。笑

入院2泊

日本と比べると
病院食にも大きな違いがあるが
私が最も影響を受けた違いは
開腹手術をしても入院は2泊で家に帰される
ということ。

術後24時間経たないうちに
歩行練習が始まり
自分でトイレに行く。
トイレに行けらた退院というわけだ。

手術の日と、翌日様子を見て
3日目の朝にはもう退院である。

しかし
自力でトイレに行けたから退院と言われても
病院では看護師さんが支えてくれていて
ベッドから起き上がるのも
病院の自動式ベッド。
自分の力を使うことなく起き上がれる。
これが自宅となると
真っ平らのベッドから
自力で起き上がらなければならない。
開腹手術から3日後では
それはかなり難しい。
家族が仕事に出ていたら、支えもない。
普通に考えて
自力で自宅で過ごすのは無理な状態で
帰って来ることになる。

日本では開腹手術をすると最低でも2週間
大きな手術だと3週間ほど入院していた。
今ならこの入院期間の意味がよく分かる。
2〜3週間経てば
最低限のことは自分で出来るようになるのだ。
つまり日本では
身の回りの事が自分でできるようになるまで
入院させてくれる。

これは自分にとっても家族にとっても
とてもありがたいことだと思う。

入院2泊で帰されるハワイでは
現在自宅静養中の私を
夫が3週間仕事をお休みして
看護してくれている。
前回の手術の時もそうだったが
その時はまだ結婚前で
ガールフレンドの関係だったにも関わらず
「彼女が手術するので3週間仕事をお休みします」
と、付きっきりで看護をしてくれた。
とてもありがたいことだが
日本の社会でもこれは可能だろうか…?
しかも夫は
2ヶ月前にもバケーションを取ったばかり。
それでも嫌な顔ひとつする事なく
術後の様子を気に掛けてくれたり
お見舞いを届けてくれたり
差し入れを持って来てくれたりする
夫のボスや同僚たちには
感謝の気持ちでいっぱいであると共に
こんな優しいハワイの社会が
私はとっても大好きだ。

そんな優しさに包まれ静養し
ハワイのいい天気を窓から眺めながら
健康体を取り戻した後の
新しい世界を想像している。

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