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女という厄介な生き物
儚くも美しい
かげろうのような花。
夕日が
透き通るような花弁をやさしく照らし
その息を呑むような佇まいに人は心を奪われる。
一見いまにもしおれてしまいそうなこの姿、
瓢箪の実がなる前の状態なのだ。
まるで女のようではないか。
若い頃の線の細さはなんだったのかと
見たものが目を疑いたくなるぐらい
年齢を重ねると強靭になり
ちゃっかりと
元の姿からは想像できないような
自分だけの実を結ぶ。
女ほどこわい生き物はない。
だからこそ
女を生きるのはおもしろくってたまらない。
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